南九州一等三角点の山旅① 清見岳2014年12月30日

清見岳から池田湖を前に聳える開聞岳を眺める
12月29日午後7時半ごろ、ようやく旅立つ。丸の内の事務所に寄り道して雑用を済ませ、R19から熱田区を経由して伊勢湾岸道東海ICを目指す。高速道路に入れば後は外に出ることもなく鹿児島ICにつながっている。ところが、又も吹田JCTで中国道へ入り損ねて阪神高速へ入った。そのまま直進して、一旦高速料金を精算した。一般道を姫路まで走り播但連絡道から山陽道へ入ることができた。SAで聞くと良く間違えて問われますとのこと。いよいよナビを取り付ける必要がありそうだ。あれっ、と思っても高速で走り抜けねばならない。否応無く走らされるから正確な地理勘が要るのだ。今回も5000円以上と11000円以上で合算すると2000円以上余計に払った。
 さて、気を取り直して山陽道をひた走った。深夜を過ぎても全然眠い気がしないのは興奮しているからか。仮眠する気になったのは午前4時を過ぎてからだった。そこで約2時間仮眠し、起きると6時を回っている。まだ九州ではない。以前に山口県の山までは登山で来たからいよいよ新天地に入る。関門海峡を渡った。
        九州に渡る
 九州の山は30歳代に友人と2人で7泊8日で1日1山を登ったことがある。最後の開門岳で終了し、鹿児島中央駅から夜行で帰名した。それ以来である。
 SAで休憩と給油をする。北九州から鹿児島まではまだ350km以上ある。約4時間はかかる。年末とあって交通量はかなり多い。のんびりと九州路を走る。熊本県は沖積平野が多く見晴らしが良い。八代IC辺りから山間部を貫通するようになりトンネルが連続する。長い加久藤トンネルを抜けて、ようやく広々とした宮崎県のえびのJCTに着いたと思ったらすぐに山間部に入る。宮崎県をかすめるように鹿児島県に入った。それからも山間部は続いたが、鹿児島県の地図を眺めると広い平野は殆どないことに気づいた。午前11時、15時間かかって鹿児島ICを出てすぐまた有料道路を走らされたがR225へ導かれた。
        清見岳に登る
 まだ明るいし、天気も良い。暖かいので霞んでいるが1座はやれる。今日の目的の山は清見岳と決めた。指宿温泉を目指して走り、池田湖の案内で右折。池田湖が見えると地図に照らし合わせると見当がついた。
 清見岳はイッシーで知られる池田湖を囲む山の一つで402mの高さがある。登山口を見つけるのに右往左往したが、湖畔道路を走ると清見岳の道標を見て左折。284mの標高点の蕗の畑の前に車を置く。標はないので地形図から判断して古い林道を歩いて行く。すると小さな道標があり、尾根に木の根で作った階段を登る。尾根筋を辿ると山頂だった。車のデポ地から18分だった。
 ここからの開聞岳の眺めは絶品であった。前景に池田湖、背後に富士形の開聞岳の組み合わせは絵になる。開聞岳はどこから眺めても良い山だが清見岳からの眺めは素晴らしい。感動を分け合う仲間も居ないから独り占めするのが申し訳ない。
 景色を堪能した後は足元に注意しながら下った。低山とはいえ、山懐にある新永吉という山村には切立った断崖絶壁になっている。全山照葉樹林の冬でも緑の山は見通しが悪い。
        指宿温泉へドライブ
 無事に車まで戻れた。薩摩半島最南端の1等三角点踏査は終わった。このままホテルに行くには少し時間があるので有名な指宿温泉にドライブした。指宿と書いて「いぶすき」と読むのは松本清張の小説「拐帯行」に出てくるからだ。実際に行くともっと淋しい、鄙びた温泉街かと思っていたらかなりの規模の繁盛している様子なので引き返した。清張文学には暗さと淋しさが必要である。
 R226は右に波穏やかな鹿児島湾を眺める良い観光道路である。市街地に着くころはもう暗くなってしまった。ホテルへの道は鴨池港フェリー乗り場を目指す。簡単に辿れた。目前に見る建物は立派で山やさんの貧乏旅行には似合わない気がするが、検索では一番安い素泊まり4000円だった。中央駅に近いともっと高くなる。街の散策の予定はないのでこのホテルは当りだった。

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