大買取祭ってなに?2012年12月19日

 丸栄スカイルの8Fブックオフでは年末の不要な本などの大買取祭と銘って12/19から12/31までセール?(いや、キャンペーンというべきか)が始まっている。
 世間では年末大売出しというのに買いたい、というビジネスもあるのだ。それも都心のデパートでねえ。用の済んだ中古品といえどもやり方一つで、こんなコストの高いデパートでも商売になるのだな。各家庭には不要な本や雑誌があるがゴミには出しにくいからただに近い値段で引き取って、きれいにし、並べればまた売れる。
 昨日はタンスの肥やしになりかけていた古い洋服にさよならした。
 次は買ってもう再読することもなさそうな本を処分する機会である。文学書、歴史書などの古典以外の本は処分しちゃうか。或いは基本書だけ残せばいい。
 チラシを見ると自宅近くにも店舗があった。クルマに積んで行けそうだ。年末の休みはこれに当てるか。忙しかった会社員時代は古雑誌は束ねて古紙として出していた。聞けば、週刊誌以外の古雑誌は引き取ってくれるそうだ。
 本はなるだけ売りたくない。できれば何万冊でも所蔵できる書庫を持って暮らしたい。かつて東大阪市の司馬遼太郎の記念館に行った。あの図書館のような書斎を今も覚えている。飯田市にある柳田國男の旧宅は東京の成城から移築したが、あの家も図書館に台所と寝室が付属設備のようにあった。両人とも本に埋まる人生だった。あの家から博学多識、博覧強記の民俗学者、作家が生まれた。
 しかし、それは残りの人生を考えるともう夢幻である。「人間五十年 下天のうちを比ぶれば 夢幻のごとくなり 」の時代から寿命は30年も延びたけれど、目は衰え、思考も老いる。平均寿命まで残り17年余り、気持ちよく付き合えるものに囲まれて死を迎えるか。