名古屋市長選挙 期日前投票へ2009年04月25日

 昨日、勤務先の帰りに区役所で期日前投票を済ませた。あれっという感じであっさり終った。従来の不在者投票が改善されてシンプルになったのだ。誓約書というよりアンケート形式の用紙に理由を○して提出すると投票用紙をくれる。そこからは当日の投票と同じであった。従来は封筒に入れたりしたようだが・・・。平成15年に改正されたからまだ6年を経過したばかりである。だから今回が初体験だった。
 ChunichiWebによると「26日投開票の名古屋市長選で、市選挙管理委員会が19日午後8時現在でまとめた期日前投票者数は3万5499人に達し、前回市長選での同時期(投票日の1週間前)に比べ約3・5倍に達した。28年ぶりに主要政党の相乗りが崩れた市長選への関心の高さが期日前投票にも表れた形で、投票率は「50%」の大台に乗るとの期待も出ている。

 市長選は1977年まで70-40%台の高投票率を保ったが、相乗りとなった81年以降は低下。松原武久市長が3選を目指した前回は27・5%と過去最低の81年の26・26%に次いで低く、市民の「しらけ」を象徴した。

 期日前投票も、前回は最終が3万8553人で、今回は既にこの数字に迫っている。大幅増について市選管は、2003年に不在者投票から切り替わり、投票できる条件が緩和された期日前投票制度が浸透してきたことに加え、有権者の関心が高いことも理由とみており「投票率は50%以上になると期待したい」と意気込む。」とある。道理で多かったはずである。

 市民税10%減税、市長の年収は800万円と数字ではっきり訴える河村たかし候補がリードとあるのも時代の流れをしっかり把握しているから。具体的に数字で訴える手法はまた選挙通の田中角栄さんが得意とした。分りやすいし、経済収縮の時代に適ったもの。景気が良くなれば相応の年収に戻せばいい。パフォーマンスと批判していた他候補も追随しだしたそうだ。
 太田義郎候補は最も親しみやすく、個人的には投票したいが共産党推薦が気になる。今や共産党は存在価値があるだろうか。ソ連は崩壊、中国も香港、台湾の繁栄に学び資本主義化、ベルリンの壁も崩壊した。派遣切りにあった人らが共産党に多数入党しているとも書かれるが個人の経済的な救いにはなるまい。それに日本は江戸時代から高度な資本主義の国家であるが行政は社会主義と揶揄される。有能な官僚が握っているからであろう。
 細川昌彦候補は東大卒の官僚出身なので名古屋市政には最も不似合いな人材と思う。東大卒は頭が良いだけでなく粘り強い性向もある。社長を始め各界のリーダーに東大卒が多いのは自分の頭をいじめて考え抜く姿勢が評価されるのだと思う。多くの同僚が脱落して最後に残るのが東大卒なのだ。しかし4年間という短期間ではその特性は発揮できまい。
 そんな訳で河村たかし候補が圧倒的な票を獲得する可能性が高い。反面で小沢一郎党首の動静で揺れる民主党所属ゆえに危ぶむこえもある。
 どんな結果がでるか。