春の俳句集成2008年05月14日

 春泥や鹿のヌタ場の水たまり

 アカヤシオ咲く深山に来たりけり

 山腹を染むべく咲きしアカヤシオ

 風光る竜馬ヶ原の森の中

 春の暮道迷ふ人現わるる

 耕しのかなたに聳ゆ尾崎山

 頂に着きて芽吹きの始まれリ

 今芽吹く頂上のブナ林

 雪残る笠ヶ岳見ゆ飛騨の国

 暮遅し近くに巨き薬師岳

 春泥に尻餅をつく登山道

 タムシバの大きな花に見とれけり

 遅遅として進まぬ山路イワウチワ

 稀人をもてなすごとく囀れり

 百千鳥不意を打つごとドラミング

 人影を見ることもなし桃の花

 ヒメコマツ並ぶ尾根路やイワウチワ

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