渥美半島の山・衣笠山から滝頭山へ2006年06月10日

山麓から仰いだ衣笠山  手前は小衣笠
 今日の天気予報では雨であったが梅雨前線が南に後退して曇りとなった。ちょっとした低山なら行ける、と渥美半島の山に向った。
 学生時代は豊橋市に住んでいたから大山にはバイクでちょくちょく出かけた。田原の衣笠山なんて今日まで見たことも無かった。田原の町はいつも素通りしていたのである。
 R259から右折して市街地を走ると前方に実に形の良い山が見えた。これが衣笠山であろう、とはすぐに察しがついた。
 全国に数多ある笠の形に由来する山の名前であろう。飛騨の笠ヶ岳は市女笠で中央が突起している笠に似ているから、八ヶ岳の編笠山は文字どおり編笠でおけさ笠とも、他にも大笠山、笠捨山、笠置山、笠形山など例は多い。googleのイメージで検索してみる。

 http://www.google.co.jp/imghp?hl=ja&tab=wi&q=
 
 衣笠山も検索すると結構ある。笠を伏せた形に似ていることに因むのは同じであろう。山頂が円頂のせいか田原富士とはならなかったようだ。となりの滝頭山にはなぜか田原富士の別名が与えられている。どこから見てもそんな風には見えないが・・・。
 滝頭公園のPに駐車。車道の右の桜並木をゆっくり登る。サクランボで路上は汚れ気味である。5分も登ると歩道の左に立派な登山口が見えた。擬木の階段を登るがすぐに尽きる。照葉樹の林と雑木、雑草で緑一色になっている。
 小衣笠を右に左に衣笠山という分岐を左へ。ピンク色の何かのゆりが膨らみ始めている。ササユリらしいが開花を待つばかりである。これは移植したものであろうか。
 傾斜が緩むと右から林道が上がってきている。すぐ先で衣笠山と遊歩道に分かれる。山道に入る。細幹の照葉樹林帯の中の薄暗い登山道である。これまでは衣笠自然歩道といったがここは旧来の登山道であろう。
 傾斜も急である。松尾岩とかいう岩塔に立寄ると田原市街が俯瞰できた。蔵王山も風車を設置してすぐそれと分かる。また登山道に戻って登ると山頂に着いた。珍しく山頂の看板が無い。あるのは分岐を示す道標だけだ。すぐ先に右書きの2等三角点があった。近くの岩頭に登ると三河湾が俯瞰できた。晴れておれば遠く富士山、日本アルプスも見えるかも知れない。
 道標に従って滝頭山に向う。急な道をぐんぐん下る。フィックスロープまであるほどである。やがて緩くなり先に分かれた衣笠自然歩道と合流する。
 途中東屋を経て登り返すと仁崎峠まで急降下であった。一旦車道を横切ると滝頭山への登山道に入る。やや急な山道で展望も無い。少し海が見える所もあるがひたすら樹林帯の登りである。
 左に滝不動へも道を分けて登り切ると滝頭山山頂であった。三角点はなく展望も無いさえない山である。途中のコブといった無愛想な山頂であった。すぐに滝頭の方へ下ると岩場がある。ここからはいい眺めが得られた。田原市街と蔵王山、晴れれば富士山も見えるであろう。
 急な岩混じりの道を下ると薄暗い谷に着いた。更に下ると滝頭不動であった。再び車道に戻った。公園の一角を歩いてクルマに戻った。
 AM10:25→10:30登山口→11:00山頂→11:30仁崎峠→12:00滝頭山→滝頭不動12:30
 とまあ山中で弁当を食べることもなくコーラ1本だけで周遊してしまった。
 注:衣笠山は2等なので1等の大山、3等のタコウド、雨乞山直下の4等三角点を1日で経巡ってくるとサイクル登山の達成が出来る。野球のサイクルヒットに習ったものである。1等は少ないし、中でも4等は探すが難しいから滅多にない組み合わせである。

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