マッコウの登山者発見2023年09月07日

 9/3から津山市と鳥取市の境界にまたがるマッコウ(三原山)で行方不明になっていた登山者が本日ご遺体で発見された。
 ご冥福をお祈りいたします。
 私も西から東まで中国山地の本を集めてきた。岡山県単独のガイドブックもあるがマッコウの山名は初見だった。点の記で調べると倉見でした。岩場でもあるのか。
 平成元年10月に編纂された『山陰の百山』(日本山岳会山陰支部)の目次の中には見当たらなかった。しかし、ピーク一一一五の数字がマッコウとぴったりなので開くとマッコウでした。三原山は鳥取県側の名称でした。鳥取県側からの写真を見ると三つ子であり手前の三原台高原888m一帯の写真も素晴らしく、名山を登り終えた登山者には魅力ある対象であろう。残雪期が適期といい、眺めの良さを讃えている。夏は茅が生い茂って歩きにくいという。
 ヤマップの記録をみたが今年アップされた記事は3件だけだった。すべて鳥取県側のルートである。
 どこで迷ったものか、ヤマップの6/18の記録を見たが地形は複雑で見当がつかない。6/18の登山者も登りで間違えている。
地形図を眺めると山頂から北東に張り出す尾根の936mのコブの東を巻くまでは尾根通しの一本道である。936のコブを巻いて一旦は沢沿いの道に下る。沢沿いをそのまま登って八本越(峠)に立つと後は山頂往復である。6/18の登山者は936mを巻いて沢に下った後、最初の出合いの沢を見送り、枝尾根に取り付いて迷走気味に登った。下山は八本越に下って正規のルートで無事下山した。
 亡くなられた秋山さんはどこで迷ったものかは今後の解析に待つが、ご遺体は東側で発見されたらしい。ご遺族には無念なことである。