大晦日雑感2007年12月31日

 2007年も押し迫った夕方。様々なことが心に去来する。
 俳句雑誌が届いた。主宰が6月に死去、10月に重鎮の治郎さん、12月末に副主宰の岩魚さんまでもが亡くなられた。ご冥福を祈りたい。大きなうねりをともなって世代交代が進んでいく感じである。
 今年新に知ったことはDVDの映画の素晴らしさであった。コンパクト、取り扱いやすさ、ビデオと違ってデジタルの画像の美しさはほぼ劣化することがない。戦前、戦後の邦画全盛期の名画がきれいな画像で鑑賞できたことは驚嘆に値する。同時代でない私にも共感すること甚だ多し、である。
 モノによっては非常に安価なDVDの映画ソフトが入手できた。「青い山脈」は1000円だった。著作権がきれたからだった。最近でも山中貞雄監督の「人情紙風船」「丹下左膳余話百万両の壷」なども1000円で買えた。しかも素晴らしい映画だった。構図など小津安二郎と同じローアングルだったし、台詞も簡素だ。喜劇と悲劇もよく使い分けられている。レンタル店に無いのは買うしかないが安い価格で見られるのはありがたい。
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 今日は起きてもう年賀はがきを書くことしか用事がないので午後から手書きとスタンプを活用して書いた。PCはあれこれ操作がうるさい、というよりPCの年賀ハガキ作成に厭きた。住所、宛名も手書きにした。それぞれの顔を思い浮かべながら添え書きをした。下手でもいい。
 50枚を作成して一旦ポストに投函。新に15枚買い足した。年々途切れていく人も居れば新に付き合いが出来た人もいるから減らない。喪中ハガキを頂いた人はやはり控える。亡くなったことが分かった人も含めると15名程度はいた。年々淋しくなっていくのが人生である。
 しかし年賀状を交わさないで親しく交際する人も多々いる。本当はこれでいいのだと思う。
 外に出てみるとかなり寒い。ラジオでは岐阜地方が大雪と報道された。名古屋も夜は降雪があるかも知れない。
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 来年の登山初めはどこにするか思案した。行ってみたいのは奥三河の霧石峠からの霧石峰1040mである。あらかた登った愛知県の山でもまだ手付かずで残してある。しかし、別名が辞職峠であるから縁起でもない。年初早々に行くのはどうか。そこから足を伸ばすと日本ヶ塚山へ行けるが相当ある。中間にはニセ日本ヶ塚がある。偽とはこれまた2007年を象徴するような名前で縁起が悪い。ある本で読んだが関東から八ヶ岳に中央線の夜行で行くと目覚めたころに見える山が茅ヶ岳という。それが八そっくりなのでもう茅野かと思うとまだ早い。それでニセ八ヶ岳と呼んだそうな。全国を探せばニセ何とかとよぶ山はあるだろう。
 書店をのぞくと今全国の一宮を踏破するブームがあると知った。愛知県なら尾張一宮=真清田神社、三河一宮=砥鹿神社、美濃一宮=南宮大社、伊勢一宮=椿大神社など。色々あるものだ。しかし、この時期にぶらっと登山出来るところはない。
 行くとしたら豊田市足助町の黍生山+足助八幡宮か。豊田市松平町の天下峰+松平神社もいい。春日井市の内々神社+道樹山もある。足元である尾張の山は殆ど行く機会がないので道樹山にする。内々神社は由緒ある神社という。
 天気予報は元旦は冬型の気圧配置で東海は晴れ。岐阜県は大雪という。長滝で80センチとは毘沙門岳の山麓である。今年は雪不足は無さそうだ。
 2008年はどうか良い年でありますように。このブログを訪ねてくださった方々ありがとうございました。来年もよろしくお願いします。