飛騨・美濃の里山三座を歩く2023年03月19日

岳山からの御嶽山
 今日は1日で三座を歩く予定なので朝5時30分に出発。もたついているうちに5時50分になった。外に出ると外気温が低い。冷えるかも知れないな。またとない好天になる。
          関市の岳山へ
 名古屋からはR41を走って上麻生で左折。七宗町役場のある狭い街道筋を走る。ここは昔は飛騨西街道といった。今は下呂、金山につながる県道である。狭い峡谷から広い谷間の神渕に来たら左折して関市方面へ行く。平成こぶし街道というらしい。奥田の地名に注意しながら走ると均整の取れた岳山がちらっと見えた。ここで右折し奥田川に沿う細い道を行くと二股に道標があった。一軒の家に導かれるが家人に聞くと「4ダブか」と聞く。道は悪いがまだ奥に行ける。未舗装になると確かに悪路であるが駐車場はすぐだった。
           岳山を歩く
 親切な道標は細かく導いてくれる。Pから新しい林道を歩くとまもなく登山口だった。植林内の山路を行くと沢を渡り尾根道になる。ここからが急登に次ぐ急登だった。低灌木の中に松の大木が残っている。昔はまったけが採れたのだろう。530m付近から傾斜がゆるくなってもしばらくは平坦な道を行く。腰を下ろしたいのを我慢して行くと頂上だった。約40分。日章旗があった。祠もあるので信仰の山である。2等三角点は祠の後ろにあった。展望は南に開けている。
 東へ踏み跡が続いているので行くとここは御嶽山の遥拝所と思われた。方角的には北東に聳える。右側の前衛山脈は裏木曽の小秀山だろう。左には不完全ながら乗鞍岳も白い山容が見えた。右には黒っぽい恵那山がドーム形の特長ある山容を見せている。遥拝所から続く踏み跡は上八日市に下るそうだ。(家人の話)
 下山後、帰りがけに奥の家の主婦と山の話をしてもらった。晴れたら名古屋の巨大ビル群が見えるよ、と自宅から写真を持ってきて教えてくれた。今日も好天だが名古屋はもう霞で見えなかった。再び神渕に戻り左折、高岡山に向かった。
          高岡山を歩く
平成こぶし街道と謳うだけありコブシが一部咲き始めていた。昔は難所だったという袋坂峠はトンネルで抜ける。袋坂の小村を見送り、菅田笹洞へ左折した。笹洞白山神社を経て、左へ左へと行く。廃屋が2軒ある。三差路のスペースに車を停めた。
 林道は走れないことも無いがUターンの見極めが難しいので歩いた。林道は終点近くで山抜けにより崩壊していた。押し出された土砂を慎重に横切り、尾根に突き当たる。ここからは微かな踏み跡やヤブの少ない歩きやすい所を選んで適当に登った。588.8mの4等三角点大地ヶ洞を確認。やや緩斜面の雑木林の広がるところだった。山頂へと歩みを進めるが山頂標は朽ちたものがあった。そこを山頂とした。
 最高点と三角点が一体でないと締まりが悪いものだ。最高点一帯は雑木の密林で休む気分にはなれず三角点まで下って小休止した。
下山も適当にヤブを避けながら下った。林道の終点の手前に新しい崩壊箇所がありそこからの御嶽山の眺め絶品だった。
 撮影後また下って終点に下りた。後は林道を歩いて車に戻った。笹洞白山神社に参拝した。
 結局高岡山は標高も低く、山頂からの展望もなく、登山道も整備されないために登山者には愛されない山だった。信仰の歴史もない。不遇な存在と知った。
 県道58号線に戻り次は御前ヶ岳に向かった。貝洞という最奥の村を目指す。
             御前ヶ岳を歩く
 御前ヶ岳というからには御嶽山の御前であろうか。この山は山頂直下まで車道が通じていたのでマイカーで登った。貝洞で住民に林道の状態を問うと獣除けのゲートの開け閉めを注意された。林道に入ってすぐにゲートがあった。道路は特に四駆でなくとも走れるくらい路面状態は良かった。落石、枯れ枝等の障害もなく頂上直下まで来れた。駐車場から三角点(桐洞)までは往復10分だった。山頂には石仏が並んでおりかつては信仰の山だった。当然御嶽山の方向を向いていたから御嶽信仰だろうか。
 下ってゆく途中伐採跡にも寄ったが樹林越しに乗鞍岳が良く見えた。また白山も真っ白に光っているが撮影には難があった。結局山岳悪路のドライブで終わった。

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。

※投稿には管理者が設定した質問に答える必要があります。

名前:
メールアドレス:
URL:
次の質問に答えてください:
日本で一番美しい山は?
ヒント:芙蓉峰の別名があります。

コメント:

トラックバック