緑濃き御在所山の近江側の黒谷を溯る2018年06月04日

 6/2(土)夜9時、西庁舎前で合流。白川ICから都市高速、東名阪から新たな東員ICを経由すると鈴鹿へのアクセスは本当に近い。鈴鹿山麓の施設のPに仮泊。遠くからホトトギスが聞こえた。12時就寝。
 6/3(日)朝4時目覚め、すぐにお湯を沸かし、簡単な朝食。テントをたたみ、鈴鹿スカイラインの武平峠を目指す。千草は釈迦ヶ岳から流れる朝明川がつくった沖積平野。植田と麦秋の田が交互に広がる穀倉地帯である。ふと右を見上げると鎌や御在所の藤内壁にかかる朝霧が昇ってゆく。朝霧は女の腕まくりという。今日も暑いぞ、と思う。
 スカイラインは早朝から車が入っている。7時前といのに御在所の登山口はもうほぼ一杯になっている。
 武平トンネルを抜けると近江に入る。車を降りるとひんやりした空気が気持ちいい。ここもほぼ一杯で私たちで埋まった。沢登りの支度を済ます。今日は沢初めなので、ほぼ半年ぶりに、何かと装備の忘れ物や、技術的な準備不足を点検するのである。
 沢谷峠に向かう。峠ですでに800mを越えているので、標高差は余り無い。820mから920mの等高線に沿い横断する。ここからゆるやかに下り、雨乞岳への道を分けた分岐で約1時間。
 沢谷周辺は、小鳥の楽園さながらに日本三鳴鳥のオオルリ、ウグイス、コマドリの鳴き声を楽しませてもらった。
 さらに小さな谷を下って黒谷出合いに着く。出合には大岩に黒谷と赤いペンキがあり、ファンがいるようだ。ハーネスを装着、気合を入れて遡行を開始した。
 水量は少ない。あえて水勢に逆らうように登るが、両岸にもかつての炭焼きの道が残っている。カメラを濡らしたくないので、撮影しながら、適当に巻きながら先行者らを追う。
 適度の滝が現れる。リーダーはトップで慎重に滝を攀じる。後続はロープを降ろしてもらう確保する。実はロープワークと確保のトレーニングでもある。平凡な谷相かと思えば狭い斜め滝が行方を阻んだり変化がある。ここは左岸上からトラロープがぶら下がっていたので利用して登る。私は撮影のため、左岸の手前のガレが押し出した支谷を巻いた。
 さらに一段と高い滝が現れた。これは右岸から巻いた。ここもトラロープがぶら下がる。慎重に足場を確保しながら小さな尾根に立つ。そのまま流れと合うまで巻けるみたいだが、滝の落ち口に真上に懸垂下降を試みた。これもトレーニングの一環としてである。
 こんなことを繰り返しながら夏本番の沢登りまで熟達度を向上させていこうということである。
 ここを上がると核心部を終わった。黒谷の由来となった黒い岩と花崗岩とが半々になった。上部は花崗岩のみになった。二股にも大岩に赤ペンキの標があった。傾斜は緩み源流の態である。細流になり、低い笹
原になった。強い獣臭がしたがすぐ先で長者池になった。
 イモリ、アメンボなどの水生昆虫がいた。小鳥が美しく鳴いている。老鶯はケキョケキョと警戒した。近くの東屋で休みながら、濡れたザイル、衣類を干した。
 今日は7/10までロープウェイが点検のため休業中で、登山客のみだがそれでも人が絶えることは無い。武平峠までの下りではサラサドウダン、ベニドウダン、ヤマツツジが眼を楽しませた。 
 峠のマイカーに戻った。時間があるので希望荘で一風呂浴びて帰名した。

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