音波山余聞2025年06月29日

 音波山を下山後、地蔵堂のPへR365を歩く際にここに住んでいた元住民に会って話を聞いた。
〇熊の話。
 熊の糞を見たので熊鈴を鳴らして警戒しながら歩いた話をしたら熊には腰にぶら下げるタイプの香取線香が良いと教えてくれた。昔木曽谷でも猟師から休む度にタバコを吸うと聞いた。熊は嗅覚が良いのでタバコの煙に敏感だそうだ。
〇高時川の洪水の話
 約3年前に高時川が氾濫した。原因は風力発電の工事だろうと思っていたが実は無許可で開発したスキー場でした。(間違って下った所)豪雨で豪雪地帯の山域を無許可で開発すると下流は洪水に見舞われるという見本です。伐採した木は谷底に埋めていたらしい。
 しかも途中にダムを建設する計画があったが女性の嘉田由紀子(当時は知事、現在は参院議員で災害対策特別委員会、維新)が中止させた。しかもここらの地質は赤土の山という。これじゃあ濁流になる。
 検索すると「赤土は水はけが良く、保水力が低いため、中略。一方で、風化しやすく、強い雨によって土砂崩れの原因となる場合もあるため、注意が必要で」とある。「令和4年8月4日から5日にかけて、長浜市と福井県境を中心に発生した時間雨量約90mm、累計雨量305mmの豪雨が、高時川流域に大きな被害をもたらし、現在に至るまで濁りが続いています。この長期の濁りの原因の究明と、濁りの軽減につながる対策を進めるため、今年度有識者を委員とする高時川濁水問題検討会議や地元の皆様への報告会を開催してきました。」
 つまり濁流は赤土の山を風力発電と無許可でスキー場開発のためにブナ林を伐採して保水力が無くなった山に大雨が降った結果でした。許可を得れば砂防堰堤を建設して対策が打てるのだが。今は外国人が買うという話もある。

簾をセット2025年06月18日

 高気圧が二つ重なったとかで猛暑になった。たまらんのでベランダに簾を取り付けた。ベランダに面する部屋は遮光カーテンを引いて外からの熱射を避ける。家屋内ではエアコンをフル運転、何だか異常だがきまぐれな気象だから仕方ない。

エアコンの季節2025年06月17日

 今日は本当に暑かった。自宅もクルマも久々にエアコンを付けた。
1、温度設定は27度にする
2、扇風機をエアコン付吹き出しに向ける
3、二週間に一度フイルター掃除
4、カーテンで太陽光シャトアウト
5、室外機の周りを綺麗に

 動画のエアコンの使い方をメモしました。又暇を見て簾も取り付けたい。

能郷の猿楽を鑑賞2025年04月13日

撤饌
 先週に能郷の手前の倉見山へ登った際、来週の13日の日曜日は能狂言の奉納の日だな、また行ってみようと急に思い立った。
 前は2014年4月13日に初見だった。この時は天気が良くて多くの来場者があり、地べたに座って鑑賞した記憶がある。
https://koyaban.asablo.jp/blog/2014/04/13/7274185
 今日は朝から雨の予報だった。能郷白山神社の能狂言の奉納は毎年4月13日と決まっているので雨天決行です。能狂言保存会の人らも半年前から仕事が終わった後、一定の場所に集まって練習をして来たわけです。所作、セリフ、間合いに乱れがあっては芸にならないので真摯に練習されてきたと思います。
 予定の7時半には出発できず8時半になってしまった。名古屋高速から名神・一宮ICを経由して東海北陸道から美濃関JCTから東海環状の山県ICで降りた。地方道を走って金坂峠を越えると金原である。ここからはR157を一本道になる。雨のせいか、根尾川も濁流と化した。薄墨桜の公園付近も車は少ない。
 出発して約2時間後の10時30分過ぎに白山神社に到着。高速道路をフルに利用して片道95km。地道だけなら3時間だが、そんなに急ぐことも無かった。開演までの待つ時間も実は面白い。
 関係者らが集まって準備中だった。指定のPに案内してもらって簡単な服装で神社に戻る。10時から予定の神事はすでに終わっていたのでカッパを着て本殿に参拝。非常階段みたいな急な石段を登って参拝を済ませる。また車に戻って羽毛ジャケット、雨合羽上下、登山靴姿で戻った。
 開演前に神社脇の受付に係りが着席したので金五千円を寄進。お返しに小さな羊羹をくれた。これには「撤饌」と印刷されている。撤饌とは本来ならお米、清酒、お餅などの神饌(供物)に対するお下がりの意味。神社の方から手渡される際の箱に『撤饌(てっせん)』と書かれてある。神様にお供えされたものを食べる=神様の力を体の中に取り込むということになります。神社から、神様から分けていただいたありがたいお下がりです。美味しく食べることにします。前は落雁という粉菓子でしたが今回は井村屋の羊羹でした。
 12時前後、根尾谷最奥の村となった能郷付近にコンビニや飲食店はないので予め用意したパンとミルク、バナナを車内で昼食は済ませた。
本当は屋台でも出ると良いのだが。
 開演13時が近づくと、参加者らのクルマが続々着いた。Pには岐阜ナンバーに交じって神戸ナンバーもあったからファンがいるのだろう。参加者は120人と中日新聞は伝える。
 定刻通り上演される。
1.能:式三番(露払い・翁・三番叟)

2.狂言:丹波淡路

3.能:高砂

4.狂言:宝槌

5.能:田村

6.狂言:鐘引き

7.能:羅生門
以上の演技を順次鑑賞。やっぱり能は厳かであり、狂言は諧謔的な面があって違いを楽しんだ。特に能は後半になるに従い動きが派手になり、衣装も彩色されて華麗な雰囲気がある。
 書いている途中で白洲正子の『かくれ里』や『お能/老木の花』『世阿弥』などを手にしてみた。しかし、能郷の能は芸として確立させる前の素朴な形式なんだそうです。そのままに味わう方が良いようです。世阿弥の能はまた機会があれば鑑賞してみたい。
 約2時間たっぷり中世以前の古式ゆたかな世界に浸った。
 目の前は依然として大雨である。世俗の垢を洗い落とせたんではないか。一斉に能郷を後にして帰る車が列をなした。その中に私もまじって帰名した。冷えた体を温めに一週間ぶりに根尾川谷汲温泉に立ち寄り入湯した。R157を南進、R21に左折し忘れたのでそのまま南進し、安八スマートICから名神に入った。大降りであった。

寒暖の差2025年03月28日

 昼飯を食おうと約束して外出したが春の陽気でコートは置いておくか、と考えたが夜はどうかと着て行った。友人と別れての帰りには気温がぐっと下がって少し寒いほどだった。コートはまだ仕舞えないと思う1日でした。

春の大雪で遭難相次ぐ2025年03月22日

 南岸低気圧が3/18から3/19にかけて通過して愛知県の山間部に雪害をもたらした。湿気を含んだ重い雪なので幼木の枝にもたれかかるように積んだから耐えきれずに倒れた木が多い。また生活インフラの電線にも積んで断線をしたようだ。復旧は3/20夜だったという。

春の嵐2025年03月21日

 ドライブ程度でひどく疲れた。昨日は足助の喫茶店でコーヒーを飲んだ。新聞の地方版で足助稲武一帯で7000戸が停電したという。ほぼ復旧したのは20日午後遅くだったらしい。

南岸低気圧2025年03月20日

 2月15日以来山から遠ざかってしまい体の調子が悪い。クルマも遠出したがって居る。そこで再び寧比曽岳に向かう。ヤマップの記録で15日現在でもう雪は見えないのでミツマタの花の様子を探る目的で出た。
 足助から県道33号を行くと途中で通行止めだった。左折してR153に山越えして伊勢神峠から大多賀峠を目指すが直ぐに雪道になる。轍はあるので強引に行くと峠に着く。足助側は雪面に雪はゼロ、設楽町側はしっかり凍結した雪道だった。通行止めの理由はこれか。いつも満車のPも今朝は1台のみ。ミツマタの花どころではないので中止した。
 大多賀の里では民家の周りの除雪をしている。村人に聞くと昨日は南岸低気圧で大雪だったという。稲武から足助にかけて停電もあったらしい。これまででも確かに倒木枝折れがあり通行に障害があった。湿雪は重いので電線を切断したらしい。
 とりあえずR153に戻り稲武へドライブ。いつもの喫茶店も休業中だった。稲武の道の駅で問うと昨夜は広域の停電があったという。復旧したばかり。どこの山も登山口に行くまでが大変。大多賀の人も登山口の除雪をするのでこんな日は迷惑と言う。自宅だけで手一杯だから。大人しく帰ろう。

「他山の石」のためにも情報公開を2025年02月27日

 木梶山での遭難者は低体温症で死亡と発表された。男盛りに無念なことでした。
 ところで記事の「警察は登山者に対し「撤退する勇気を持ってほしい」」とは捜索救助にあたる行政の立場からよく警告されてきた。ところが一向に無くならないのはなぜか。
 登山者には敢えて困難に打ち勝とうとする思想が自然に醸成される。欧州由来のアルピニズムと呼んでいる。特に冬山を目指す登山者はそこにいたるまでに先輩などから鍛えられる。そのためにロープワーク、氷雪上での滑落停止、イグルー作り、雪上のビバーク訓練をする。
 今冬のように雪が降って又とない機会には闘志が搔き立てられたんではないか。花田警視にはリスペクトを込めて、敢えて困難に向かう勇気こそ立派と褒めてあげたく思う。
 そのためには普段のトレーニングである。気象観測も大切だ。今回は低体温症だが気象遭難と思う。近年は個人情報保護法の関係で遭難者の装備、着衣、経験などは発表されない。だから「他山の石」という教訓を得られない。引き返す判断力を付けるためにも遭難者の詳細な情報を公開してもらいたいと拙に願う。

木梶山の遭難2025年02月26日

 2月25日は空から地上から捜索されたが発見できなかった。26日も継続。ヤマップの活動日記は2月11日があった。良いねが273もあるので多数のヤマッパーが心配してチエックしたのだろう。投稿者はアイゼントレーニングで入山したという。滑落しやすい場所があると指摘。私の記憶でも取付きからしばらくは急登だった。この時期に行くからには熟達者と思うがご無事で発見される様に祈る。