地形図の話 三角点と図根点 ― 2009年03月17日
先だって以下の内容で国土地理院に問い合わせた。
内容: 地形図「尾鷲」の八鬼山の標高の件
20万地勢図「伊勢」昭和44年版 653の標高点
5万図「尾鷲」平成7年修正版 627.6 標石のある標高点
2.5万図「尾鷲」昭和48年版 627.6 4等三角点
ウオッちず版2.5万図「尾鷲」は修正年不明 647の標高点
よく見ると矢ノ川峠の北のピークにはNHK矢ノ川テレビ中継局と印刷があるがネット版には記号だけである。市販地図との違いはあるとネットにはことわりがあるが標高はどれが正しいのですか。
今日以下のような回答があった。
八鬼山の標高につきましては、刊行図の縮尺(2万5千分1地形図・5万分1地形図・20万分の1地勢図)および刊行年により表示が異なっており、混乱を招いた事を深くお詫び申し上げます。
八鬼山の標高ですが、平成15年から647メートルとしています。
地図閲覧サービスの地図データですが、刊行しています2万5千分の1地形図(紙地図)の地図データを元にしています。
2万5千分の1地形図「尾鷲」の最新版は平成17年8月刊行ですが、
地図閲覧サービスの「尾鷲」の地図データは、この最新版の地図データを使用しています。ご覧になられていますお手元の2万5千分の1地形図「尾鷲」(昭和48年修正・昭和50年刊行)で表示しています627.6ですが図根点「荒神山」の標高です。標石のある標高点で表示するところを、間違って三角点で表示していました。申し訳ございません。
同様に5万分1地形図「尾鷲」平成7年修正版の627.6も図根点「荒神山」の標高です。
また、昭和43年修正の20万分の1地勢図では653と表示していましたが、昭和48年修正の図では標高点数値は削除しています。現在刊行されています20万分の1地勢図(平成18年修正)では2万5千分1地形図と同じく647で表示しています。
なお、「NHK矢ノ川テレビ中継局」の注記ですが、現在は電波塔の記号としています。昭和42年に2万5千分の1地形図「尾鷲」を作成した時点では、まだ中継局は多くなく、目標物として注記していましたが、
現在は民放の中継局、電波塔も増えたため、平成15年の修正時に記号へ変えています。
説明がわかりづらく申し訳ございませんが、ご理解いただければ幸いです。今後ともよろしくお願いいたします。
以上のように丁寧な回答でした。
要するに当局のミスで標高が変更されたりすることがあるということです。この場合は三角点は△で表記されるが図根点はない。最新の地形図を見ないといけないなと思います。
インターネットの検索では殆どが627mとしているが平成18年の福井敦美『紀北の山』、平成20年の津・ラネージュ山岳会『三重の百山』とも647mとあり、抜かりない調査は流石である。
以前にも地形図のミスを見つけてメールで問い合わせたことがある。
2.5万図「田口」の奥三河・岩岳は標高が記載されていなかった。最新版では地形図に1051.0mの標高が掲載された。小数点一位まであるので4等三角点が埋まったか、と急いで登りに行ったら何もない。周囲を探し回ったがやはりないので帰ってメールで問い合わせたらミスと分った。独立標高点1051mが正解である。山名のある山で標高の記載のない山になるだけ標高を記載して行く方針と知った。地道な仕事であり、遅遅として進まないように見えても着実に変わっていくのだと思う。
内容: 地形図「尾鷲」の八鬼山の標高の件
20万地勢図「伊勢」昭和44年版 653の標高点
5万図「尾鷲」平成7年修正版 627.6 標石のある標高点
2.5万図「尾鷲」昭和48年版 627.6 4等三角点
ウオッちず版2.5万図「尾鷲」は修正年不明 647の標高点
よく見ると矢ノ川峠の北のピークにはNHK矢ノ川テレビ中継局と印刷があるがネット版には記号だけである。市販地図との違いはあるとネットにはことわりがあるが標高はどれが正しいのですか。
今日以下のような回答があった。
八鬼山の標高につきましては、刊行図の縮尺(2万5千分1地形図・5万分1地形図・20万分の1地勢図)および刊行年により表示が異なっており、混乱を招いた事を深くお詫び申し上げます。
八鬼山の標高ですが、平成15年から647メートルとしています。
地図閲覧サービスの地図データですが、刊行しています2万5千分の1地形図(紙地図)の地図データを元にしています。
2万5千分の1地形図「尾鷲」の最新版は平成17年8月刊行ですが、
地図閲覧サービスの「尾鷲」の地図データは、この最新版の地図データを使用しています。ご覧になられていますお手元の2万5千分の1地形図「尾鷲」(昭和48年修正・昭和50年刊行)で表示しています627.6ですが図根点「荒神山」の標高です。標石のある標高点で表示するところを、間違って三角点で表示していました。申し訳ございません。
同様に5万分1地形図「尾鷲」平成7年修正版の627.6も図根点「荒神山」の標高です。
また、昭和43年修正の20万分の1地勢図では653と表示していましたが、昭和48年修正の図では標高点数値は削除しています。現在刊行されています20万分の1地勢図(平成18年修正)では2万5千分1地形図と同じく647で表示しています。
なお、「NHK矢ノ川テレビ中継局」の注記ですが、現在は電波塔の記号としています。昭和42年に2万5千分の1地形図「尾鷲」を作成した時点では、まだ中継局は多くなく、目標物として注記していましたが、
現在は民放の中継局、電波塔も増えたため、平成15年の修正時に記号へ変えています。
説明がわかりづらく申し訳ございませんが、ご理解いただければ幸いです。今後ともよろしくお願いいたします。
以上のように丁寧な回答でした。
要するに当局のミスで標高が変更されたりすることがあるということです。この場合は三角点は△で表記されるが図根点はない。最新の地形図を見ないといけないなと思います。
インターネットの検索では殆どが627mとしているが平成18年の福井敦美『紀北の山』、平成20年の津・ラネージュ山岳会『三重の百山』とも647mとあり、抜かりない調査は流石である。
以前にも地形図のミスを見つけてメールで問い合わせたことがある。
2.5万図「田口」の奥三河・岩岳は標高が記載されていなかった。最新版では地形図に1051.0mの標高が掲載された。小数点一位まであるので4等三角点が埋まったか、と急いで登りに行ったら何もない。周囲を探し回ったがやはりないので帰ってメールで問い合わせたらミスと分った。独立標高点1051mが正解である。山名のある山で標高の記載のない山になるだけ標高を記載して行く方針と知った。地道な仕事であり、遅遅として進まないように見えても着実に変わっていくのだと思う。
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