山田風太郎『魔群の通過』2025年05月19日

 根尾谷を通過していった水戸の天狗党の物語。ちくま文庫。蠅帽子峠越えの前後を読むと女郎衆5人が飛び入りで御馳走を持参して慰安のために加わるところが時代小説たる工夫だろう。