寧比曽岳のミツマタの花2025年03月30日

 3/20に来たら川面町で通行止め。何だろうと左折して林道を行くと察しがついた。ところどころ杉の幼木が根っこから倒れているので雪害だろう。上八木町、五反田町と迂回、明川町でR153に出た。伊勢神峠から大多賀まで15センチの積雪路だった。いつも賑わうPには1台だけ。大多賀の里人に聞くと大多賀、稲武、設楽辺りの約7000戸が停電中というのであきらめて帰った。今日はその雪辱戦である。
 名古屋市の自宅を出て登山口の大多賀に着いたのは11時。道路脇のスペースに先着者のクルマが止まっているので後に停めた。林道周辺は全山人工植林の山なので何も変化は見られない。美しい谷川を眺めながら歩くと30分で堰堤のある林道終点。三椏はその少し手前にまだ寒いので白っぽくつぼみが見えた。2~3の花だけが黄色い色で咲く。ちょっと早い気がした。
 三椏は昔は和紙の原料としてたくさん栽培されていた。小原町には「和紙のふるさと工芸館」があり今も植えられている。ここのも昔は大規模に栽培されていたものが谷沿いに残ったのだろう。
 ヤマップで山頂に通じる尾根道をチエックすると少し戻ると赤テープで地形図の破線路につながる尾根道に導いている。踏みこんでみると意外によく歩かれて道になっていた。赤テープのマーキングも多くて特に迷うところはない。しかし傾斜は急で下着の背中が汗で濡れる。登るにつれて風も強くなる。正規の登山道に合流し、山頂を目指す。12時半に登頂。いつもは先着者でにぎわうが休んでいる人は居ない。1人だけ無線通信に夢中で取り組んでいた。東屋の陰に隠れて小休憩。おやつをかじる。ちょっと休んで富士見峠へ行く。電波反射板の台地からは恵那山や南アルプスの山々が大きく見えた。2/15に来た際はすべて雪山だったが今日は黒っぽくなっている。
 ここからが未知のルートなので地形図をチエック。登山道ではなく、防火線(帯)という数メートル幅の切り開きの中を下る。切り開きは真北と北東に分かれる。防火線が977mのコブをからめるので右へ振る。防火線はけっこう急な斜面を下ってゆく。977mから真東へ少し行き過ぎて戻る。登山道ではないので真北へ振る分岐はだだっ広く注意が要る。950mの等高線から900mへゆったり下ると沢ノ入林道につながる。ここは三差路なので地形図をチエック。ここからはほぼ一本道の車道歩きで浄水場辺りで舗装路になる。周辺の山の沢が集まってくるので水量も多い。てくてく下ると標高750mの高原の山里の大多賀に着く。
 大多賀には鍬入れを待つ稲田が水をたたえてあった。ここはミネアサヒだろうか。私はいつも山のまぼろし「ミネアサヒ」をストックしている。令和6年産は2kgしか買えなかった。水がきれいで1日の気温較差が大きい中山間地の特産である。
 ここからは県道33号線に戻りPまで若干の登り返しになる。
ちょっと思い出話
 大多賀の里は年間を通じて冷涼な気候と聞く。大昔、名古屋の気温35℃の暑熱に耐えかねて富士見峠の南にあった開拓の農村を訪ねたことがあった。設楽町になる標高900mの農家を訪ねると「まあ上がれ」と招き入れられて何と炬燵に足を入れた。そして小粒のじゃがいもの煮っころがしをいただいた。その後996mの鞍部を経て寧比曽岳を往復した。2回目は段戸湖から寧比曾岳を往復後、996mで下って921mの林道を越えて段戸湖へ下ったこともある。この一帯は冷涼なので段戸湖で貯めて水を温めて水田耕作を試みたらしいがうまく行かなかったのだろう。921m付近の豚舎もすでに廃屋だった。

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