初冬の鈴鹿・ネコと銚子岳・静ヶ岳2011年12月13日

忘年山行 2011.12.10(土)から12.11(日)
 鈴鹿・ネコ614mからコブ尾根を経てハライド908mまで
 まだ薄暗い6時半まえ、塩釜口のJAF前で山田さんと合流し、金山へ向かう。ここで栗本さん、榊原さんも合流して鈴鹿に向かう。桑名で出て県民の森から朝明山荘へ着いた。甲村さん、桜井さんは取止め、加藤さんは歯痛で別行動となり、北折さんが一人で待っていた。
 登山口は松尾尾根付近のトイレがあるところ。東海自然歩道が往来するから整備されている。朝明川を石飛に渡渉して右岸に渡る。風越峠を源とする自然歩道に沿う枝沢が合流する。
 この沢の右へ橋を渡ると朝明ヒュッテへ行く。峠へは直進する。この道は急な地形でありしかも風化花崗岩の地質のせいかよく荒れる。今はすっかり再整備されて歩きやすくなった。路上にはムラサキシキブの実が落ちている。おやっと思って見上げるとまだ木にしがみついている実もあった。
 途中で登山口付近では寒かったが登っていると汗をかき始めたのでセーターを脱ぐ。沢水も飲んだ。
 ウィキによると「セーターという名前は、英語のsweat(汗をかく)に由来する。1891年にアイビーリーグのフットボール選手がトレーニングする際、汗をかいて減量するために編物の上着をユニフォームとして用いたのが元とされ、その他のスポーツでも着用されるようになって一般化していった。セーターの形状をした衣類は、漁師の作業着などに使われる丈夫なものとして存在していた」そうだから本当は吸汗のためのものである。だから脱ぐことはないが暑い。
 風越峠まで登ると名前の通り、風がよく通る。目的の山はネコという三角点のピークだ。全国にネコが結構ある。会津磐梯山の近くの猫魔ヶ岳、四阿山の近くの根子岳は1等なのですぐに浮かぶ。北アルプスの猫又山は一度は登っておきたい。猫の額ほどの狭いという意味があるようだ。同じ意味で富士額も狭い意味で美人の条件という。
 東に向かって急な山腹をよじ登ると尾根に上がる。やや緩斜面の木立を進むと小さな杭がある。直進はどうも朝明川へ下る尾根道のようだ。右へ行く。すぐにコブを越える。またコブに登ると電波反射板に着く。ここが最高点のようだ。大きな石がある。パスして三角点へはいくらもない。614.2mの三角点でなるほど猫の額ほどの狭い山頂だ。頂上からは伊勢湾から四日市市方面が見下ろせた。知多半島も海の彼方に見える。
 小休止後、元の道を下山する。最高点の石に登るとやはり、眺めがいい。峠まで戻ると次はコブ尾根の急登に取り付く。南コブまでは急登が連続する。さらにいくつものコブを越えた。途中では山田さんが足に痙攣を起こしたのでツムラの薬を飲んだ。滑りやすく、太ももに変な力が入りやすい場面である。
 そんな厳しさはあるが釈迦ヶ岳の眺めが最高に素晴らしい。周囲の岩と松とがマッチしている。眼下の朝明は箱庭のように俯瞰できる。喘ぎながらもハライドに着いた。庭園のような風情がいい。ここもなぜかカタカナの山名である。お祓い、戸の組み合わせか。祓い戸だったのか。戸は入り口の意味。下山は急降下で約1時間で朝明へ降りた。

12/11(日)
 朝5時起床。全員が朝食の準備と片付けを始める。朝食後、青木、桜井、石川、山田の各氏が帰る。志水さんは横田さんと落ち合って岩登りの予定である。7時ジャストでお世話になった朝明山荘を後にした。メンバー9名でまず竜ヶ岳の駐車場で車を整理し、3台にする。それから石榑トンネルを通過。茶屋川林道へ走った。
 沢納めで見当をつけておいた尾根の入り口に加藤車1台をデポ。北折車、西山車で銚子岳の尾根の登山口に登った。ここで8時50分となり、予定より50分の遅れが出た。人が多いとあれほど早め早めに進めても時間を食う。
 尾根の登りには道はないが藪もないのでかすかな踏み跡を追っていくと歩ける。約1時間で登頂できた。時間の遅れは取り戻せた。頂上付近は砂糖をまぶしたような粉雪で白っぽい。御池岳が素晴らしい存在感のある山容で迫る。記念写真でチーズとやって次へ行く。
 吊り尾根を行くと県境縦走路と交差し、右折。急降下して太夫谷の源頭を通過し、静ヶ岳の山懐のセキオノコバに向かう。途中の平で間食タイム。ここの池がいい雰囲気の場所だ。縦走路中、鈴鹿一のオアシスといってもいい。今時は薄氷が張っている。
 分岐から尾根に右折、気持ちのいい尾根を緩やかに登ると静ヶ岳の山頂だ。若い単独行の先客がいた。互いに記念の写真を撮影する。ここから見る竜も素晴らしいボリュウムのある山容だ。
 下山はそれとなく踏み跡のある北西尾根にルートをとった。今回では唯一の未知の尾根であった。最初はやせて快適な下りだったが等高線の緩んだ中間辺りから怪しくなった。赤テープが適当に残っていたが最後の下りは地形図からは想像もつかないほどの急であった。全員無事に林道に戻った。約1時間だった。加藤車で車を回収し、今回の忘年山行は終わった。

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