藪と残雪の高三郎山に登る2009年05月10日

 5/9(土)朝8時出発、東海北陸道を北上し、福光ICで降りる。イオックス・アローザスキー場を目指すが道を間違える。一旦戻ってついでに買い物を済ます。
 行きがけに医王山の奥医王(933m)に立寄ろうとしたが迷路のようなスキー場内の道をようやく探り当てて午後過ぎから約20分で山頂。あっけないし名物の北アルプスの展望もなし。下山後は石川県側に下り、犀川ダム湖を目指す。これも迷いながら何とかダム湖に着いた。犀川ダム湖は金沢市民の水がめであり、観光地化はしていない。屋根つきのPがあるので中に入って停めた。急な雨が来てもいい。照明あり、水洗便所ありのビバークサイトにはもってこいである。他に2台停めたままであるが山中泊であろう。スーパーで買った惣菜で一杯やりながら早めの夕食をとる。すると昔、若い頃大阪に就職して山岳会に居たらしい人が来た。今は金沢市民というその人と山の話題で盛り上がった。帰っていくともう後は私だけの寂しい湖畔である。
 5/10(日)朝4時40分起床。すぐに簡単な朝食を済ます。夕べの内にパッキングしておいたので片付けて5時37分出発。
 湖岸道路を歩き、吊橋を渡ってすぐに1時間で倉谷集落跡に着く。ダム湖もここで終り、倉谷川の流れに沿うようになる。岩魚釣りと出会う。釣果は1尾。水量計の跡から先が水没しているというアドバイスを貰う。高巻を教えてくれたが難儀なので靴と靴下を脱いでへつる感じで突破した。
 再びブルーシートの簡易小屋がある。老人が2人レジャー感覚で居た。倉谷川に沿って、高度を稼がないアプローチを続ける。しかし、周囲は新緑の真っ最中である。道もまだ草生すほどではない。金山谷出合いに着く。徒渉すると長尾根登山口があるがパスしてシャクナゲ尾根の登山口を行く。小さな谷を渡ってすぐにそのまま谷沿いの道と尾根の道に分かれる。尾根に取り付く。いきなり急登である。周囲から枝が掛かり、整備されているとは言い難い。
 急登が一段落した所で一服した。670m付近である。登山口は370mなので丁度1時間ほど稼いだ。広坂という別名もあるようだ。若干広くなるが道はかえって分りにくくなる。狭くなったり、広くなったり、シャクナゲを愛でながら高度を稼ぐ。足元にはイワウチハ、チゴユリ、カタクリ、ショウジョウバカマなどの小花が慰めてくれる。1089mを過ぎるとまた急登が再開である。
 痩せ尾根を喘ぎながら行く。右手には長尾根が見える。その向うには奥三方、中三方辺りの山が並ぶ。天然の桧が立つ。ぶなの大木も立つ。相変わらず藪という程でもないが小枝がうるさい。両側がスパッと切れたキレットに遭遇した。慎重に通過する。雪崩で木がなく、土砂がむき出しである。長尾根との合流地までは攀じ登るような感じで行く。
 合流地にはたっぷりの残雪があった。尾根は見下ろす限り、大変急で藪がらみに見える。古いテープが一つぶら下がる。しばらく残雪上を快適に登れたがまた藪が絡む道に戻る。すると山頂らしい台地が見えてずっと残雪が覆う。快適なキックステップを刻むと山頂だった。11時45分到着。6時間12分の時間がかかった。長丁場であった。満足感に浸る。他のトレースはなく今期の初登頂かも。
 撮影のためにあちこち右往左往したが藪越しに白山と北方稜線が見えた。最高点へは雪が途切れ、藪が出ていたし、ここだけでもう満足であった。山頂標が半分ほど埋まる。積雪約1mはあろうか。
 休憩の後、12時27分、下山開始。踵でステップを刻みながら下るとようやく単独行に出会った。藪が多いですね、と挨拶代わりに出てきた。シャクナゲ尾根を来たらしい。ドンドン下る。時折は休みを入れながら下る。14時35分、倉谷出合いの登山口に着いた。岩魚釣り、山菜採りの3人に出会う。しばし世間話。金山谷を徒渉、倉谷集落跡に着くと5人の男がビールで一杯やっている。「高三郎か」と呼び止められて、また世間話。河村市長の話まで出た。私の名古屋弁で愛知県と人間とすぐ察しがついたらしい。一気に下界に戻ったが長居はできない。吊橋を渡り、また湖岸の道をひたすら歩いた。16時40分着。
 ようやく長い山旅が終った。手応え充分でした。藪山に帰りつつある高三郎山でした。名古屋へは270km余りのロングドライブがある。これも渋滞なく無事帰名。往復2000円のお値打ちなドライブでした。やれやれでした。