俳句 飛騨山吟2009年06月02日

  山頂に蝿群がるや漆洞

  万緑に閉じ込められし漆洞

  彦谷の流の上に藤の花

  山深く飛騨で見てこそ朴の花

  切越の青葉若葉のナラ太し

  シャンデリアめく栃の花咲きにけり

  ハルニレの札や若葉の杜の中
  
  朴葉寿司飛騨に無情の雨が降る

  卯の花や猪臥山麓道の駅

  流葉のスキー宿今夏炉燃ゆ

  乾杯の一口で飲む梅酒かな

  山上で頬張る飛騨の朴葉寿司

  夏の雨煙る山路を歩くなり

  夏木立今も見守る地蔵かな

  好き物が幹を計りしブナ青葉

  筒鳥に耳を澄ますや飛騨の山