自分の人生を自分でドライブする方法! ― 2023年05月22日
筆者が三十代のころ、有名な大企業の人事担当者が「内の社員で余裕のあるものは一人もいない」と豪語していた。企業では競争がありもともと一日だらだら仕事をさせるわけにはいかない。当たり前のことである。
企業から見て一番使いにくいのは欲の無い人間と言われる。金銭欲、出世欲、異性への欲、名誉欲などきりがない。欲の無い人間はいないが他人から支配されないためには欲を隠すことも必要である。無欲を装う。それがストレスを減らすことにつながる。
筆者が勤務していた会社は中堅だったが団塊の世代の事務系社員は全員係長職で昇進はストップされた。仕入、営業部門は部長まで昇進させた。
長いデフレ経済の下で売上は伸びない、それどころかコストダウンを強いられて20年間で売上は半減した。無借金経営なので倒産はしなかった。
市場経済では買うものが価格を決める。得意先からのコストダウンは飲まざるを得ない。仕入先に無理強いして利益は確保した。その結果、直属の上司は全員が在職中、定年後に全員が癌などで70歳までに死亡している。
会社に対する忠誠心が旺盛で仕事にまじめに取り組んだ結果、課長職、部長職に昇進できた。戸建て住宅を買うだけの高収入を得たが命を犠牲にしたわけだ。
反面、事務系社員はまじめに取り組んでも出世から見放されて係長職で終わった。しかし定年後に死亡した話は聞かない。人生はなにが幸いするか分からない。
以下の引用記事を読んでも大企業ほど生きにくい気がする。人生のすべてを管理されているイメージがある。否応なく出世競争をさせられる。課長、部長と階段を上る中で淘汰される。そんな人は仕事以外に生きがいを見いだす。
以下は引用記事
大手企業のお勤めの方は、仕事に全力かと思いますが、そのモチベーションはなんでしょうか?出世でしょうか?責任感ですか
いわゆる大手企業の部類に入る会社で、15年ほど仕事をしている者です。
私自身もそうですが、周りを見ても、おそらく、仕事に全力を注いでいる人というのは、実はほとんどいないのではないかと思います。さすがに、経営メンバー+部門長クラスは、文字通り仕事に「全力」ですが、それ以下の職位では、まあ、全力なんてかけていません。
これは、必ずしも、責任感がないとか、出世したくないとか、そのような理由ではないと思います。単純に、人生は仕事だけではないからです。
家族・友人と過ごす時間や、子供の送迎、家事、親の介護、趣味、娯楽、旅行、そして、Quoraの回答作成など、大企業に勤めているか否かにかかわらず、人生には仕事以外にも山ほどやるべきこと・やりたいことがあるのです。
以下は、典型的人生における大雑把な時間配分を図にしたものです。縦軸に時刻、横軸に年齢をとっています。
22~65歳まで働いたとして、実労働日数(年間230日程度を想定)を考慮すると、人生において仕事をしている時間は、13%程度にしかすぎません。一方、自由時間は、その3倍以上の43%もあります。
また、仕事をしている時間以上に、65歳以降自由となる時間のほうが多い(約16%)ということです。このように俯瞰してみると、人生におけるもっとも多く、かつ重要視すべき時間というのは、仕事している時間ではなく、緑で示した時間になります。この、緑の時間を豊かにすることで、人生は総合的に豊かになるはず、という仮説をもっています。
とはいえ、仕事に使う13%の時間は、決して小さいものではありません。それを考えると、理想的には、この時間は、人生のメインとなる自由時間を豊かにするために使用するべきだと考えています。
この大方針のもと、大企業に勤める、いち会社員としては、以下のような点をモチベーションにして仕事をしています。
①ストレスをためない。むしろ愉快になるようにする。
最も重要なことは、仕事でストレスをためないことです。あくまで人生のメインは自由時間であるべきであり、仕事でメンタルを消耗してしまっては、非常にもったいないです。
仕事でストレスをためないための一番の方策は、上司・顧客など、重要なステークホルダーに対する時間的・精神的依存度を極力下げることです。ストレスは、コントロールできないことに振り回されることで発生します。自分以外の他者をコントロールすることは不可能なので、この依存関係を極力小さくすることが重要です。
依存関係を小さくする唯一の法則は、比較優位の項目を多く持つことです。例えば新しい部署に異動した時、新しい仕事に関しては一般的に上司や顧客には勝てません。そこで、その仕事以外のアジェンダを土俵に持ち込むことを考えます。相手が、技術が得意であればビジネスの観点を。経営的であれば、現場感覚を。専門性が高ければ、ジェネラリズムを。自分が得意な土俵に相手を持ち込むことで、依存関係を中和していくのが重要です。
力関係では下でも、精神的・時間的に優位に立てると、ストレスがたまることもありませんし、むしろ愉快になれます。
②仕事時間を、自由時間の充実に資するものに変換していく
勤め人であれば、基本的には業務中は雇い主の意図に拘束されます。しかし、例えば、以下のような方策で、拘束時間の割合を、自由時間の充実に資するものへ変換することが可能です。
業務効率を上げる:8時間かかる仕事を、2時間で仕上げれば、6時間余ります。そこを自由時間の充実に資する時間とします。私は、たとえば、無料セミナーに参加したり、本や論文を読んだり、ニュースや業界誌を見て最新の情報をアップデートしたり、気になるトピックを調べる時間にします。また、興味を整理して、やりたいことを仕事として行うためにどうしたらよいかを考える時間にします。
やりたい事を仕事としてやる:人に言われたことではなく、自分がやりたいことを、業務目標にひそかに加えていきます。私の場合は、まずは、最低でも仕事全体の1/3は自分がやりたい仕事にあてられるように目標設定を誘導していきます。慣れてくると、新しい仕事でも1年くらいやれば、2/3程度は、自分のやりたいことに変換できます。
③仕事時間を使って、お金と知識を稼ぐ
仕事時間を、やりたい仕事やインプットにあてることができると、お金を稼ぎながら知識も獲得するという、二重取りのボーナスステージに突入できるようになります。ドラクエに例えると、敵と戦わずに、ただ歩いているだけで、ゴールドと経験値を稼げる、夢の状態です。どんな仕事・部署でも、このような状態にすることが、私にとっての一番のモチベーションになります。
そして、大企業で務める最大のメリットは、このボーナス状態を作りやすい環境が整っていることです。充実した福利厚生と比較的高いベースサラリーに加え、豊富な教師人材と情報ソース、ツールなどを最大限に活用し、拘束時間をボーナスステージに変換していくことこそが、大企業で勤める上での、最大のモチベーションなのです。
というわけで、出世でも責任感でもない、別の切り口から、モチベーションを高める一案をご紹介してみました。とある、大企業の中堅サラリーマンの一意見として、よろしければご参照ください。
企業から見て一番使いにくいのは欲の無い人間と言われる。金銭欲、出世欲、異性への欲、名誉欲などきりがない。欲の無い人間はいないが他人から支配されないためには欲を隠すことも必要である。無欲を装う。それがストレスを減らすことにつながる。
筆者が勤務していた会社は中堅だったが団塊の世代の事務系社員は全員係長職で昇進はストップされた。仕入、営業部門は部長まで昇進させた。
長いデフレ経済の下で売上は伸びない、それどころかコストダウンを強いられて20年間で売上は半減した。無借金経営なので倒産はしなかった。
市場経済では買うものが価格を決める。得意先からのコストダウンは飲まざるを得ない。仕入先に無理強いして利益は確保した。その結果、直属の上司は全員が在職中、定年後に全員が癌などで70歳までに死亡している。
会社に対する忠誠心が旺盛で仕事にまじめに取り組んだ結果、課長職、部長職に昇進できた。戸建て住宅を買うだけの高収入を得たが命を犠牲にしたわけだ。
反面、事務系社員はまじめに取り組んでも出世から見放されて係長職で終わった。しかし定年後に死亡した話は聞かない。人生はなにが幸いするか分からない。
以下の引用記事を読んでも大企業ほど生きにくい気がする。人生のすべてを管理されているイメージがある。否応なく出世競争をさせられる。課長、部長と階段を上る中で淘汰される。そんな人は仕事以外に生きがいを見いだす。
以下は引用記事
大手企業のお勤めの方は、仕事に全力かと思いますが、そのモチベーションはなんでしょうか?出世でしょうか?責任感ですか
いわゆる大手企業の部類に入る会社で、15年ほど仕事をしている者です。
私自身もそうですが、周りを見ても、おそらく、仕事に全力を注いでいる人というのは、実はほとんどいないのではないかと思います。さすがに、経営メンバー+部門長クラスは、文字通り仕事に「全力」ですが、それ以下の職位では、まあ、全力なんてかけていません。
これは、必ずしも、責任感がないとか、出世したくないとか、そのような理由ではないと思います。単純に、人生は仕事だけではないからです。
家族・友人と過ごす時間や、子供の送迎、家事、親の介護、趣味、娯楽、旅行、そして、Quoraの回答作成など、大企業に勤めているか否かにかかわらず、人生には仕事以外にも山ほどやるべきこと・やりたいことがあるのです。
以下は、典型的人生における大雑把な時間配分を図にしたものです。縦軸に時刻、横軸に年齢をとっています。
22~65歳まで働いたとして、実労働日数(年間230日程度を想定)を考慮すると、人生において仕事をしている時間は、13%程度にしかすぎません。一方、自由時間は、その3倍以上の43%もあります。
また、仕事をしている時間以上に、65歳以降自由となる時間のほうが多い(約16%)ということです。このように俯瞰してみると、人生におけるもっとも多く、かつ重要視すべき時間というのは、仕事している時間ではなく、緑で示した時間になります。この、緑の時間を豊かにすることで、人生は総合的に豊かになるはず、という仮説をもっています。
とはいえ、仕事に使う13%の時間は、決して小さいものではありません。それを考えると、理想的には、この時間は、人生のメインとなる自由時間を豊かにするために使用するべきだと考えています。
この大方針のもと、大企業に勤める、いち会社員としては、以下のような点をモチベーションにして仕事をしています。
①ストレスをためない。むしろ愉快になるようにする。
最も重要なことは、仕事でストレスをためないことです。あくまで人生のメインは自由時間であるべきであり、仕事でメンタルを消耗してしまっては、非常にもったいないです。
仕事でストレスをためないための一番の方策は、上司・顧客など、重要なステークホルダーに対する時間的・精神的依存度を極力下げることです。ストレスは、コントロールできないことに振り回されることで発生します。自分以外の他者をコントロールすることは不可能なので、この依存関係を極力小さくすることが重要です。
依存関係を小さくする唯一の法則は、比較優位の項目を多く持つことです。例えば新しい部署に異動した時、新しい仕事に関しては一般的に上司や顧客には勝てません。そこで、その仕事以外のアジェンダを土俵に持ち込むことを考えます。相手が、技術が得意であればビジネスの観点を。経営的であれば、現場感覚を。専門性が高ければ、ジェネラリズムを。自分が得意な土俵に相手を持ち込むことで、依存関係を中和していくのが重要です。
力関係では下でも、精神的・時間的に優位に立てると、ストレスがたまることもありませんし、むしろ愉快になれます。
②仕事時間を、自由時間の充実に資するものに変換していく
勤め人であれば、基本的には業務中は雇い主の意図に拘束されます。しかし、例えば、以下のような方策で、拘束時間の割合を、自由時間の充実に資するものへ変換することが可能です。
業務効率を上げる:8時間かかる仕事を、2時間で仕上げれば、6時間余ります。そこを自由時間の充実に資する時間とします。私は、たとえば、無料セミナーに参加したり、本や論文を読んだり、ニュースや業界誌を見て最新の情報をアップデートしたり、気になるトピックを調べる時間にします。また、興味を整理して、やりたいことを仕事として行うためにどうしたらよいかを考える時間にします。
やりたい事を仕事としてやる:人に言われたことではなく、自分がやりたいことを、業務目標にひそかに加えていきます。私の場合は、まずは、最低でも仕事全体の1/3は自分がやりたい仕事にあてられるように目標設定を誘導していきます。慣れてくると、新しい仕事でも1年くらいやれば、2/3程度は、自分のやりたいことに変換できます。
③仕事時間を使って、お金と知識を稼ぐ
仕事時間を、やりたい仕事やインプットにあてることができると、お金を稼ぎながら知識も獲得するという、二重取りのボーナスステージに突入できるようになります。ドラクエに例えると、敵と戦わずに、ただ歩いているだけで、ゴールドと経験値を稼げる、夢の状態です。どんな仕事・部署でも、このような状態にすることが、私にとっての一番のモチベーションになります。
そして、大企業で務める最大のメリットは、このボーナス状態を作りやすい環境が整っていることです。充実した福利厚生と比較的高いベースサラリーに加え、豊富な教師人材と情報ソース、ツールなどを最大限に活用し、拘束時間をボーナスステージに変換していくことこそが、大企業で勤める上での、最大のモチベーションなのです。
というわけで、出世でも責任感でもない、別の切り口から、モチベーションを高める一案をご紹介してみました。とある、大企業の中堅サラリーマンの一意見として、よろしければご参照ください。
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