鎌田則雄山岳写真展「遥かなる日本の山々」開催2019年05月14日

 朝6時半ごろの地下鉄に乗る。この時間帯はまだ辛うじて座れた。もう少し後になるほどすし詰めになり呼吸も困難なほどに混む。伏見駅で下車して名古屋観光ホテルへ。ちょっと早すぎてまだ閑散としているがぼつぼつ集まりだしてはいた。
 早朝に朝食を一緒に食べて、共通の話題で1年間の会合を持つ。今日はクラブAの総会(大学の同窓会)である。約50名以上は集まったと思われる。事業報告、決算予算など報告され議事進行する。
 終わった後、若い弁護士のMさんが声をかけてくれた。3月のスピーチで、登山40年・・・山歩き人生40年・・・登った、読んだ、書いた・・・を聞いて何がしかの印象を持ったらしい。コーヒーを飲みながら山談義した。
 その後、広小路通りを徒歩で栄まで歩く。少し見ぬ間にも、丸善ビルの取り壊しに続き、今は東海銀行本店ビルが取り壊し中だった。次は丸栄も囲まれて取り壊し工事が進んでいるようだ。そして親しまれた中日ビルまでもが一部を囲まれて取り壊しに入っている。
 中でも東海銀行本店ビルの消滅は、東海銀行山岳部の知友20名くらいと交流していただけに一時代が終わってゆく寂しさがある。最後まで親しくしていたNさんも昨秋に亡くなった。
 東海地方の金融センターの崩壊は三和に吸収、三菱に吸収される形であった。その影響で資本的には兄弟のような松坂屋もおかしくなった。最近ではユニーが外部資本の傘下に入った。東海地方に本社を置く会社の地盤沈下が激しいのはなぜだろうか。
 名大の地元占有率が高く、親元から通学、親元から通勤する傾向になり、変化を望まない風土があるからか。いわゆる名大閥である。国立大学が大量に優秀な人材を供給するのは使命ではあるが偏在は良くない。
 かつては親族でなければ出世できないと、オリエンタル中村は三越に経営権を奪われた。名大卒でないと出世できないと知れば社員の意欲は削がれる。これが地元資本の会社の沈没につながる気がする。
 そんなことを思いながら、中区役所に着いた。9時半の開催時刻とほぼジャスト。会場ではまだ梱包の整理やら、お祝いの胡蝶蘭の展示に大わらわであった。
 
2019年 5/14 ~ 5/19
名古屋 市民ギャラリー栄 8階 (第6/7/8室)  総数137点
講演 : 山の構図セミナー 5/19 13:00~14:30 (無料)

 一回りした。ブースを3室も使って137点の作品を展示してありました。 想像以上に見ごたえがあり、圧巻というべし。
 個展開催を祝う仲間からの胡蝶蘭などが次々運び込まれて大変なことになっていました。
 となりの展覧会の人が何人で出品されたんですか、というので、いや、個展ですから1人ですよ、といったら驚かれました。
 一言言えば、制作年月日順に展示されるとこの作家の成長過程がわかってもっと良かった。
 当初は雪山、鋭鋒の構図重視でしたから絵葉書的になりやすかった。鋭鋒の雪山は外国の巨峰に比すれば見劣りする。それが段々テーマが広がり、今は足元の山野草にも注目する。マクロからミクロへ、静から動へ、またその組み合わせとなる。
 雷鳥を撮影するにしても雄の婚姻色である赤い肉冠にフォーカスするなど動物写真家への転換か、と思わせる。
 今後は歴史、民俗、社会などへのテーマ展開の可能性がある。愛知県には東松照明など異色の写真家がいた。単なる風景ではないモノへのフォーカスを期待する。

 小雨模様になってきた。地下街を抜けて、久屋大通駅へ行くと大雨になっていた。濡れるのを覚悟で事務所へ駆け込んだ。若干の雑務の処理。あっという間に正午が迫る。また駅まで行き植田駅へ。自宅に戻って、損保の手続きをした。ネットの見積もりサイトで見積もると10000円も安くなった。やってみるもんだ。