左門岳で道に迷った岐阜市の夫婦発見される!2020年05月29日

 昨日5/28の午後4時ごろ、24日以来、左門岳から下山できずに行方不明だった岐阜市の夫婦が4日ぶりに捜索中のヘリで発見された。場所は山頂から3.5km東の銚子滝の下で手を振る夫婦をヘリに発見され救助された。幸い軽傷で済んだという。
 なぜそんな見当違いの場所へ行ったのかは本人以外は不明である。地形図から考えられるのは
①山頂から南の尾根を忠実にたどり、明神山との鞍部まで下り、箱洞を下降した。
②山頂から北の銚子洞への踏み跡をたどりそのまま滝上まで来て強引に下降した。
③山頂から尾根と並行する大平への沢を下ってしまい、銚子洞に合流して下降した。
と思われる。
 4日間の天気は太平洋上に前線が張り出し、そこに吹く北からの風と南からの湿気で雨か霧だったと思われる。越美国境は日本分水嶺なので日本海の気候と太平洋の気候とがぶつかり合い、豪雨か豪雪になりやすい。当日は雨が多かったのではないか。したがって目視で山の同定はできず、地形図とコンパスで自分の位置をチエックする必要がある。
 しまった、迷ったぞ、と自覚すると気が動顛することがありやたら動き回り体力を消耗する。足腰が弱り、食料と水も尽きるので焦る。当日に下山できないと捜索隊が出動するので、基本は迷ったら山頂に戻ればいいのだが、動き回ってしまったらしい。
 今時は樹木の葉が茂り、ヘリから見下ろすと樹海に見える。上からの発見は容易ではない。銚子滝はその空間があるので発見されたわけだ。尾根でも沢の中でも樹海の下なのでヘリが飛び回っても空振りに終わったのだろう。
 それでも軽傷で済んだのは登山が共通の趣味の夫婦なので仲間割れせず、行動したからだ。山中でバラバラになるともっと悲惨である。外野席からは何でも言える。当人たちの道迷いの顛末を知りたい。

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