ジブリパーク開園2022年11月04日

 話題のジブリパークが11月1日に開園した。ジブリパークとはアニメの世界の展示のことらしい。
 自分は鉄人28号(1960~)とか鉄腕アトム(1963~)くらいで止まっている。その後のアニメは知らないから一向に興味は湧かないが、愛知県が会場を提供し、中日新聞のビジネスらしいので報道は盛んである。読売、朝日、毎日も報道している。
 登山の帰りに郷土資料館、博物館に寄ることがある。各地にはスペイン村、ディズニーランド、デゴランド、明治村、大正村、長島スパーランド、東映太秦映画村などあちこちに時間消費型の施設が生まれている。その流れにある施設なんだろうとは想像できる。
動画を見ていたら東京からも来ていたから宮崎駿氏は多くのファンを獲得しているのだろう。
1一貫して子供に向けて作品を作り続けている。これについて「厳しい現実世界からの、子供の一時の逃げ場が必要だ」という趣旨の発言をしている。児童文学を愛読している。
2宮崎はもともと統制的・強権的なソ連型社会主義には懐疑的で、ソ連や中国の「間違った社会主義」に対する批判は以前から行っており、「ソ連も嫌いな国ですが、中国も嫌いだし、アメリカも嫌いです。日本も嫌いだけどね」と発言
3僕は、もう既成の起承転結のよくできたストーリーの映画なんか作りたくない」「自分の作品の大衆性が低くなっている」と発言
 土産物やもあり一人で200万円以上も買った人もいたらしい。相当マニアックなファンだろう。
 人気がいつまで続くか。愛環鉄道、リニモ、東山線への経済効果、周辺の店舗への波及効果も大きいと考えられる。

宮崎駿ノート2022年11月04日

 ジブリの宮崎駿氏を知ったのは「風の谷のナウシカ」(1982年)が話題になった時だったと思い出した。
 孫引きですが、「産業革命で科学技術の発展した人類社会が、「火の7日間」と呼ばれる最終戦争によって滅びてからさらに1000年余りが経過した未来の地球が舞台。
 以下、第1話の冒頭文を引用する。」「ユーラシア大陸の西のはずれに発生した産業文明は数百年のうちに全世界に広まり巨大産業社会を形成するに至った。大地の富をうばいとり大気をけがし、生命体をも意のままに造り変える巨大産業文明は1000年後に絶頂期に達しやがて急激な衰退をむかえることになった。
 「火の7日間」と呼ばれる戦争によって都市群は有毒物質をまき散らして崩壊し、複雑高度化した技術体系は失われ地表のほとんどは不毛の地と化したのである。その後産業文明は再建されることなく永いたそがれの時代を人類は生きることになった。」

 現代は右肩上がりの夢のある時代から本当に黄昏になった。堺屋太一氏は『「大変」な時代 常識破壊と大競争』の中で「うつむき加減」の時代と表現していた。
 宮崎氏のアニメの世界は1の子供向けのファンタジーから2と3の小難しい世界に迷走したんだろう。この作品で左翼傾向と見ていたがソ連の崩壊(1991年)を見てしまったから懐疑的にならざるを得ない。アニメでありながら今は歌舞伎にも取り込まれた。ジブリパークはとりあえず5つのエリアだが風の谷のナウシカは構想中らしい。見たいような見たくないような作品です。

 ソース:https://www.fenet.or.jp/opinion/id/70
「批判されない宮崎アニメ」から

・宮崎駿は左翼主義者である。「心情的左翼だった自分が、経済的繁栄と社会主義国の没落で自動的に転向し、続出する理想のない現実主義者の仲間にだけはなりたくありませんでした」(『時代の風音』)と自らの「転向」を語っているが、左翼体質は抜けていない。
アニメを観、見せるのは各自の自由にしても、以下の言動を踏まえ、薄甘い左翼主義者の作品を観、また見せているという自覚くらいは必要ではなかろうか。

・「憲法を変えることについては、反対に決まっています。選挙をやれば得票率も投票率も低い、そういう政府がどさくさに紛れて、思いつきのような方法で憲法を変えようなんて、もってのほかです。」(『熱風』2013年7月)宮崎駿の政治発言は多い。スタジオジブリ発行の『熱風』には数多くの迷言が登場する。
「慰安婦の問題も、それぞれの民族の誇りの問題だから、きちんと謝罪してちゃんと賠償すべきです。」(同)朝日新聞が誤報を認める以前の発言だが、そもそものスタンスが左翼だ。

・労働組合書記長・宮崎駿

 学習院大学政経学部卒。1963年、東映動画に入社、翌年労働組合の書記長となる。60年代の空気は若者の多くを左傾化したので宮崎一人を責めるわけにはいかない。ただ「理想のない現実主義者」を拒否した「心情的左翼」が、原始共産社会を理想とする夢想家として形作られていったことは、その後の彼の作品で想像できる。

・作品が良ければ良いでは無いか、とも言える。確かに「血沸き肉躍る冒険、はらはらどきどきのストーリー展開。奇想天外な形状をした飛行機械と、辺りを一瞬にして火の海と化す破壊兵器。天高く駆け抜ける飛翔感と、それ以上に蠱惑的な墜落感。あるいは純朴な少年と高潔な少女の恋とも言えぬ淡い想い」(青井汎『宮崎アニメの暗号』)等々エンターテインメントとしての面白さは抜群だ。ところが観終わると「少なからぬ人々が『面白かったんだけど……』と、何かしらのわだかまりを『……』に忍ばせながら帰途に着く」(同)

・カリオストロやラピュタ等エンターテイナーとしての面目躍如だった宮崎作品も、だんだん意味がわからなくなってきた。あの金魚は何だったのか。なぜ城が歩かなくてはならないのか。顔の無い化け物に追いかけられていたヒロインが、直後にその化け物と一緒に電車に乗っている。観客は「ファンタジーだから」と意味不明を無理に飲み込む。あるいは隠された暗号を読み解こうと躍起になる。

・ ハイジでもコナンでも面白いものは面白い。ただジブリの先輩・高畑勲が明確に共産党支持を打ち出しているのに対して、宮崎駿は今ひとつはっきりしない。そんな人物の作品が「単なるアニメじゃないか」と切って捨てられないほど巨大な影響力を持つに至った。
公開の度に観客動員数は増、興行収入もうなぎ登り。「悪口を言うなんてとんでもない!」―現役引退したとはいえ、世界的巨匠に対してもはや批判そのものを世間が許さない。今の日本で宮崎アニメの洗礼を受けていない人は先ずいない。家でも学校でも宮崎アニメは垂れ流し。ジブリグッズの氾濫を大人と子供とで競い合っている。そもそも生まれたと同時に宮崎アニメに取り囲まれて育っている。となりのトトロを子守歌で聞き、ポニョポニョつぶやきながら大きくなった。薄甘い左翼幻想が個人の生活圏の深層に喰い入り、日常の思考レベルの音階を形作ってきた経緯がある。

・左翼系作品の特徴は、権力者や上位階級者は絶対悪(反天皇・反武家・反貴族)、戦争は悪(エセ平和主義)、戦争で死んでも犬死に(命をかけて戦うべき時があることを否定)・・・など。

宮崎駿、実は東映の労組書記長までやった筋金入り左翼。
しかも、ホントの苦労をしたことないボンボン。鳩ポッポと似たようなところがある。

マスコミが宮崎の経歴をほとんど報道しないので、このことは一般に知られていない。
宮崎のイデオロギーは日教組とほぼ同じ。だからマスコミや学校は、それを隠して、宮崎アニメを盛り上げようと囃し立てる。