鮎の宿「花いかだ」2012年07月15日

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 梅雨の時節には是非鮎を食べたい。そう思って山仲間を募る。いつもの根尾能郷の「源屋」に電話するが中々でない。まさか廃業ではないだろうなと心配しながらも再三電話してやっと出られた。聞くと主人が病気でもう5ヶ月も休業中という。問い合わせの電話が一杯来るのになんともやるかたない感じだった。私がお手伝いに行きたいが・・・という。例えば生簀から魚をすくって調理場に持ち込む位は・・・と。そこからが肝心なのよーと一笑に付されてしまった。健康を取り戻しつつあるそうなので、直ったらまた行くね、と断念。元気で健康を過信していたらしい。こんな人は一度寝込むと長引く。早く治ってください。
 それでも諦めるわけには行かず、鮎の本場の長良川周辺ならあるだろうとドライブする。美濃市の小倉公園に遊んだ。小山をそっくり公園に整備された。名園らしいが今は寂れた気がする。頂上まで徒歩で登って展望台に立つ。眼下には濁流の長良川が見下ろせる。対岸には料理屋が見える。北の三角錐は高賀山か。
 美濃市の道の駅で鮎を食べさせる店を問うと「花いかだ」を紹介してもらった。山上から見えた料理屋だった。そこは通年では蕎麦屋であるが、冬は猪鍋、きのこなど季節の料理を出している。
 今時は鮎料理ということになる。天然鮎料理一式で4500円とやや高いが季節料理はやむをえない。最初に小鉢もの、塩焼き、刺身、子鮎の天ぷら、甘露煮、鮎寿司、締めは手打ちそばであった。定番の鮎雑炊、フライはなかった。刺身(洗膾=あらい)は抜群に美味だった。元は寿司屋だったから魚の扱いがうまいのであろう。満足。

梅雨雑詠2012年07月15日

  7/8 梅雨の谷(下大須、越波、高屋山)

ホトトギス鳴き声のまだととのはず

ビール飲み山談義する湖畔かな

草茂る谷の入り口さへ塞ぐ

山村に煙上がりし夏の朝

山びとは草を刈りつつけぶらせり

山蛭に備え虫除けスプレーす

万緑の谷清冽な水浴びし

夏の木のことに栃の木残されし

休むたび取り付く蛭を引き剥がす

ヤブ漕いで汗流しつつ登頂す

頂の三角点や夏木立

夏木立ブナある限り止められず

下山後は素足となりて蛭探し

金輪際山の蛭には親しめず

  7/14  鮎の宿「花いかだ」

梅雨出水川幅広し長良川

白波の泡立つ梅雨の長良川

長良川借景にして鮎の宿

山葵添え長良の鮎の洗膾かな

鮎寿司の一口大の小ささよ