大鹿村大西公園の句碑2013年11月02日

雪乃主峰 前山??? 大きくて  伸
 大鹿村大西公園の一角に句碑が置かれている。旧かなで読めない。

    ”雪乃主峰
        前山も??
           大きくて   
                  伸”となっている。
 ??は”よる”と読めるが、どうか。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%AB:Hiragana_origin.svg
によれば漢字からひらがなに変遷する過程が分かる。与がよになり、留がるになったらしい。句碑にはその歴史的な文字が刻まれた。

 裏の面を読むと御堂島伸氏のお作で、昭和39年南アルプス国立公園指定を記念して全国俳句大会があり、311名の中から、中村草田男の天位に選ばれた由。作者は飯田市のお住まいだがこの村の出身とのこと。

 主峰とはおそらく赤石岳に違いない。句碑は赤石を眺める好位置に設置されていることからも分かる。大胆な破調の初句が感動の大きさを感じさせる。子供のときから何度も日常的に眺めた大きな赤石への憧憬の念。感情が昂ぶって絶句しているのだろう。見たまま、感じたまま、ひねらず、素直だ。
 もし、よる、と読むならば、それは統べるの意味だろう。或いは従える。睥睨する、とも言える。赤石岳は南アルプスの盟主というだけでなく、大鹿村のシンボルなのだ。

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