腸内細菌の話2013年11月14日

 あるブログに独身者は長生きしない。妻に先立たれた男性は統計学的にも短命が証明されているとか。その原因を腸内細菌のバランスに結論付けている。
 そういえば、私の知る範囲でも短命で死んでゆく人が多かった。男は外で仕事、という役割分担で、一番大切な栄養管理のノウハウを妻に委ねてしまっている。健康管理の参謀役を失えば、下着さえ分からない。逆なら妻は遺族年金で悠々長生きか?

 只、例外はある。三浦雄一郎の父の三浦敬三(1904-2006)さんだ。101歳まで生きた。100歳までスキーを楽しんでいた。88歳で妻に先立たれれば、せいぜい、半年後には死去すると思うが、自分で食事を工夫し、独居していた。一旦は、雄一郎夫婦のもとに住んだが、やることがないので、自立したのだという。山とスキーを終生の友にして死んでいかれた。そのニュースは、北海道の山スキーからの帰路だった。若い頃、十勝連峰に遊んだ三浦さんの紀行文を読んで、冬の十勝に3度遊んだ。

 要するに「誰が死んでも、自分はやりたいことがある」という人生設計が出来ているか、否か。海外スキーも60歳から始めたそうだ。「今でしょ」というのは自分本位でいい。
 若いときに、若いうちだけが人生だ、と燃焼してしまうか、健康管理をしながら、あるべき自分を実現するまで粘るか。

 「人生いろいろ」ですねえ。
 http://www.youtube.com/watch?v=mq37a-wHRVY

 腸内細菌の話に戻ると、60歳を過ぎてから、歯周病が顕著になり、腸内細菌を配慮するようにしてきた。私は漬物が苦手で口にしないから伝統食から乳酸菌を摂取できないのだ。出来ないと便秘になり、悪玉菌が血液を汚す。汚れた血液が眼や口内の免疫力を弱める。炎症が出る。好き嫌いがあるから健康に害をもたらしている。同時に、繊維質の食品も薬食いのように食べている。薬食いとは冬の季語である。

くすり-ぐい ―ぐひ 0 【薬食い】

(1)冬、保温・保健のために、鹿や猪(いのしし)などの肉を食べること。[季]冬。《妻や子の寝顔も見えつ―/蕪村》

(2)滋養のために食べること。薬用として食べること。

 要するに、何処にでもある食品であるが、ご馳走ではなく、薬として、貴重なものとして、大切に食べる。

 わづかでも肉を食べたり薬食い    拙作