第13回岳人写真展のご案内ー作品紹介2012年03月23日

作品名「春の虎子山」
 虎子山と書いてトラスと読ませる。地形図では無名であるが今西錦司氏が干支の山に登るテーマで探された山だった。滋賀県と岐阜県境の山である。
 ある年の2月、未明に国見岳スキーの外れの国見峠への道を出発。峠に着いて登り始めると、東の空が明るみ出した。春暁である。順々に明るくなると雪面に真横から光が差す。それがダイアモンドの粒をばら撒いたように輝いた。折しも先行者が雪の泡をすり抜けて蒼天に登らんとする一瞬を捉えた。
 虎子山を経てブンゲン、貝月山とツアーする予定だったが雪が腐って滑走が困難だったため、日越峠の手前の尾根から急峻な谷底に下って登山口に戻った。山道は不明であったため、谷底に降りたりして大変に苦労したが12時間後には戻れた思い出のスキーツアーだった。

岳人写真展は3/25まで開催中!

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