啓蟄2012年03月05日

 啓蟄の日の朝、部屋の窓から外を見ると雨だった。傘をさして歩く人がいる。そばを流れる天白川の河川敷にはぼつぼつ青い草地が見えてきた。下萌えである。冬の間は一面枯れ草だったのに。草青む季節の到来である。
 天気予報では今週は晴れたり、曇ったりの不順な天候の様子である。山の雪解けが進んでいることだろう。谷の雪代が勢いを増す。残雪の多い山や高い山ではブロック崩壊の危険がある。不用意に近づかないことだ。撮影のために近づいた途端に崩壊し、死んだカメラマンもいた。
 朝刊は一斉に天皇陛下の退院を伝えた。3.11の追悼式へのご臨席の可否も取りざたされている。陛下の強い意志が感じらる。
 予後の身で実現すれば国民の復興への意欲が一層強まる。関心が徐々に薄くなれば困るから当事者らも無理のない形でご臨席を望むところであろう。試歩の結果は芳しくないようだからご無理をなさらないことを祈りたい。
 「天声人語」も啓蟄のことに触れている。今、気になっている御池岳は蛭が多い山だ。蛭も虫偏であるからそろそろ蠢くころになろうか。4月中旬には養老山でも見た。5月は確実に居る。奥ノ平から見た天狗堂などは蛭の大群がいる。樹上から降ってくるとも。そのはずだ。地名でさえ蛭谷というんだから。

自然治癒2012年03月05日

 昨年夏以来、不摂生がたたってか、歯茎の周りにできた腫れ物が消えていることに気づいた。歯科医に診てもらうと最初は電気メスで切除して消毒などしてくれた。癌も疑って病理検査もしてくれた。がしばらくすると再発した。再診するとまた切るというので今度は断って生活習慣病の克服にかけた。
 ヨーグルト、ビフィズス菌末など摂取してきたが一時的な効果があっただけだった。年末にまた不調になり、一計を案じて麦飯に切り替えたのは一月中旬であった。便秘で腹が張るとかならず食べるようにした。ここに来てきれいに腫れ物が取れていた。改めて麦飯の効用を調べると
 http://www.healthy-mylife.com/shokuhin/archives/2006/12/post_15.html
 じつに素晴らしいと知った。健康食の本には粗食のすすめとか、1日二食説、雑穀米などあるが麦飯のすすめははなかった。余りにも当たり前すぎて、カネをとって教える価値もないのだろうか。外食、コンビニでは絶対に食べられない。それなのに緑黄色野菜と同じ栄養分がたっぷりだなんて知らなかった。
 腸の調子がよくなり、血液の循環が良くなったせいか、体温が上がって空咳もぴたり止んだ。要するに癌に近づくということは体温が下がることで抵抗力、免疫力の低下によるらしい。癌の人に温泉がいいのは体温を上げて免疫力を保つためだろう。
 粕は白米と書く。補うために1日30種類の野菜を食べよ、とか、指導があるがとても無理。しかし、麦飯なら続けられる。
 歯科医の本を読むと歯周病予防には歯を磨くしかない、とある。しかし、磨いてもなる人も多い。外科医たる歯科医には生活習慣病予防までは頭が回らないらしい。60歳を越えたら頭で考えて食べることだ。医者を遠ざけるためにも。