奥美濃 ・大白木山を歩く2015年07月05日

 7/4は大白木山登山。下山後は某所でビバーク訓練、焚き火の練習、ツエルトの張り方など、登山の最中に、余儀なくされた場合を想定して露営訓練の予定だった。ところが、何とか持ってくれるとの期待も空しく、根尾東谷川の上流部の山々には雲が湧き上がる様相に計画は早くも挫折しそうな気配。とりあえず、登山だけでもと峠に行く。
 登山口の折越峠を10時30分に出発。車道を若干下って、鉄パイプで組まれた階段を登ると尾根に到達。ややヤブっぽい道を辿ると杉の大木の疎林に着くがすぐに覆いかぶさるようにシロモジの枝葉が行く手を邪魔する。今時は梅雨であり山は自然の生気に満ちている。ストックで枝に付いた露を払い落としながらの登りになった。かつては中電の巡視路だった登山道はヤブの下に隠れているので歩けるがスムーズには行かない。約40分後、尾根上の藪のないところで、一休みしたが、すぐに平らな地面のある根上がりの桧に付いた。もう少し我慢すべきだった。ここから分岐まではすぐである。一旦下って最低鞍部から登りかえす過程で登山道が怪しくなった。付近一帯は杉の植林地帯なので皆伐されてしまったのだろう。稜線通しのルートは道形も怪しくなった。別の人が右へ濃くなった道を追って登ったのでそこへ合流した。1本隣の枝尾根に移る形で斜面をトラバースしながら登った。
 枝尾根にははっきりした踏み跡もある。登りきると稜線に出た。右へ折れて稜線歩きになった。雲の中で何も見えないが、ヤマボウシの花が迎えてくれた。淡いピンクが混じってとてもきれいな花である。頑張って登りきると12時過ぎ、山頂に着いた。何十年ぶりか。高屋山への縦走以来である。
 以前はあった鉄塔もまず電線が取り払われ、鉄塔も撤去された。今は反射板のみ残されている。優良企業の代名詞だった中電も原発を動かせない今は無配転落。解体作業は利益を生まないので後回しなのだろう。そういえば大須ダムは揚水式のシステムで夜間の電力を利用してドウの天井の近くにあるダムへ汲み上げていたっけ。今はそれどころじゃないだろう。
 メンバー8人がそれぞれ昼食にした。虫が多いので閉口する。早々に退散することにした。12時25分下山。往路を戻る。下りは2時間。このまま手入れしないと本格的なやぶ山になりそうな気がした。
 雨がぱらついた。雨の中でビバーク訓練もあるまいと全員一致で帰名する。関広見ICの手前で猛烈な雨に襲われた。諦めるのに十分な雨でした。

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