鎌倉アルプスと三浦アルプスを歩く2008年12月28日

 12/27朝6時30分前には名古屋ICから東名高速に入り、東進。浜松西IC,清水ICで一旦出てETC割引をゲット。最後は時間切れで厚木ICを出た。1200円、1300円、3000円の料金で合計5500円。正規料金6300円に対して800円を浮かす。終始、白い富士山を眺めながらの快適なドライブであった。
 厚木ICからは県道22号を鎌倉市大船に向う。R1と東海道本線の踏み切りで大渋滞があるがほぼ順調に鎌倉入りできた。宿にチエックインし、車を停めてJR大船駅から北鎌倉駅までJR横須賀線に乗車。
 12:35。北鎌倉駅を下車後、円覚寺の前を通り線路沿いに歩く。左折して明月院への道から天園ハイキングコースに入る。初めは静かな住宅地に沿う車道歩きであるが古い道標で右折して急坂を登り、山道となる。植生は杉などの植林もあるが常緑樹主体で昼尚薄暗い。整備し過ぎた幅広い遊歩道でなく、細い道のアップダウンがあり中々骨っぽいコースである。建長寺からの道と合流した地点からは非常によく踏まれて道幅も広くなった感じがした。ランニングの人も2、3人は行き交う。
 樹林の間からは周囲の景色がよく見えて富士山も眺められるし、海も、鎌倉市街も俯瞰できる。コースは全体的には自然景観や展望重視ではない。古都鎌倉らしい名刹古刹につながる山道は洞窟に密かに安置されていた墓や石仏が印象的である。北条氏の墓地はこんなに粗末な扱いでいいのかと思うほどである。かつては海底だったところが陸地化して層ができ、掘りやすいのであろう。いくつもの鄙びた石仏を安置した洞窟を拝観した。歴史のハイキングコースであった。
 最高点の大平山すら159m程度でそこだけは眺めがいいが後はひたすら樹林のハイキングである。六国峠は天園と呼ばれ有人の茶屋もあり、相模湾の眺めもいい。15:10。瑞泉寺に下る最終地点になって天台山141mのピークを踏んでいないことに気づいた。貝吹地蔵の辺りのピークと目星を付けて、急ぎ戻って天台山の3等三角点を確認した。ガイドマップでは通過するような表現であるが実際にはコースから外れている。ここは眺めもない静かな樹林の中である。
 瑞泉寺に下った。今年、2月3日にはここまで車で来て登る予定であったが節分会のために観光客でごった返す鎌倉市内で大渋滞となり、来ただけで時間切れのために引き返したところである。車道を歩き、鎌倉宮を経て鶴岡八幡宮に参拝。後は鎌倉駅までぶらぶら歩いた。検索によれば約8.5kmはあるようだ。約4時間のハイキングであった。
 鎌倉駅からは大船駅に戻る。宿の夕食は自由なのでレストランでの食事を止めて夜も賑わう商店街で寿司、酒、惣菜を買い宿で済ませた。
 12/28.朝、しじみ汁、納豆、焼鮭、ハムサラダ、半熟の卵などの宿の豪華な朝食を食べて出発した。おまけに宿代5500円を1人500円値引きしてくれた。車は厚意で置かせてもらえた。コインPだと1500円/日もかかるから2日で3000円も助かった。
 再び大船駅から横須賀線に乗る。目的地は東逗子駅である。10分で逗子駅に着き久里浜行きに乗り換えて東逗子駅で下車。駅前には二子山ハイキングコースの大きな案内板もあり、参考になる。しかし、駅から道標があるわけではないので地形図で見当を付けながら沼間小学校を目指す。
 駅前から右手の交差点を左折。小さな神武川の橋を渡る。県道24を渡ると正面が沼間小学校である。ここを左に行くとハイキングコースの案内標識が初めて顔を出す。住宅地の要所で目にする道標に導かれていく。やや急坂を登って行くと山道に導かれていく。自然林は少ないが鎌倉アルプスと違って少しは雑木も混じる。樹幹を栗鼠が駆け巡る。やはり木の実が豊富なようである。山道は急な箇所もなく緩やかに登って行く。所々の分岐も的確な道標に助けられて不安はない。
 少しづつ標高を稼いでいくので楽なハイキングである。深みに行くにつれて山桜の大木が増えてきた。花の咲く木は大切にされ保存を許したようだ。植樹された感がないでもないが。常緑樹を基本に低地の典型的な里山の植生であろうか。
 やがて突然車道に出会う。ここから山頂までは車道を歩く。二子山は208mの1等三角点が埋設される。標石は新しく、基本とか国地院が彫られ、1等が左から始まる。改埋と呼ばれる新しい標石である。コンクリートの展望台があり、東京湾が見え、横須賀のドックも見えた。簡単な中食後、下の山に向う。二子とは上の山と下の山の二つ並ぶ山容を指す。急な道を下り、急坂を登り返すと山頂である。下の山は樹林の中の山頂で何も見えない。安倍倉山を目指して尚も下る。
 下の山からは本格的な細い山道で標高さえ知らなければ1000m級の低山を歩いている錯覚に陥る。古い道標もあるが新しい道標が安倍倉山へと導いてくれた。かつては地形図とコンパスで首っ引きで歩かれた玄人筋の山だったのだろう。まだ道をつけて間もない感じがした。
 安倍倉山を辞してよく掘られた山道を下った。葉山町長柄に着いた。ここからJR逗子駅まで歩いた。大船駅に戻りマイカーに乗車するとようやく今回の目的を達成した喜びが沸いてきた。小さなアルプスながら好天と温暖な気候に恵まれてよかった。
 大船駅からは道路地図に従って渋滞を避けて厚木ICまで戻った。帰りも割引をゲットするために、富士IC、袋井IC、岡崎ICで出てては入りなおした。1200円、1350円、1050円、500円と半額割引は合計4100円。6300円-4100円で2200円もゲットできた。往復3000円。けちけち高速ドライブとなった。

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