俳縁2010年03月17日

 朝日新聞に出た俳句雑誌の記事がもとで今日問い合わせのあった人Tさんに面談した。その人は自己紹介するなり大手電力会社のOBで81歳と言われた。若い頃は会社の山岳部に属し、長野の支店にも勤務したことがあり、北アルプスにはよく登られたようだった。
 同じ会社のO氏の名前を出したら山にも同行したことがある、という。同年代だから当然である。なんだそうですかと奇縁を面白がった。俳句はまったくの独学という。6年前に始めたそうで結社にも所属したが合わないので辞めたという。
 談論風発。えんえん3時間に及んだ。私は20年かけて一かじり一かじりして蓄積してきたがTさんは6年間で一気に仕入れた。ほとんど互角に対論したから相当な入れ込みである。知らないだろうと思うこともみな知っていたし応戦にやっきとなった。
 しかし、俳句も一段落したし登山ももう再開は無理だという。ちょっと最後が萎んでしまったが再会を約して別れた。Oさんと3人で俳論をしましょうと約束した。
 なんといっても俳句雑誌の表紙に棟方志功の版画が用いられていたことが彼の注目するところとなった。朝日の記者も版画の表紙に関心大であった。棟方志功の知名度は名前だけでなくその独特の画風というか作風は一目見たら忘れることは出来ないだろう。棟方さんも八尾に疎開しなければ普羅と会わず、この縁もなかった。縁は異なもの味なものと思った。
   春風に逆らいながらペダル踏む