焚き火かなし消えんとすれば育てられ2010年01月25日

岩波文庫『虚子五句集』(上)昭和13年から。
泊りがけの沢登りでは焚き火が欠かせない。濡れた体を温め、着るものを乾かしたり、と。遠赤外線効果のお陰で体の芯まで温まるので熟睡できる。
 そんな焚き火も成り行き任せではいつしか消えてしまうので薪を足したり、燃え易いように組みなおす。そうするとこの句のように炎が”育つ”のである。なんでもないことを旨く言葉を斡旋するものである。さすがは虚子である。

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