災害復興支援とKJ法2025年08月28日

 午後から研修。災害復興支援法のテーマに惹かれた。以前に関市の津保川流域で大規模な水害が発生してボランティアを募っていたので応募した。割り当てられた場所での作業は被災ゴミの仕分けだった。一日中炎天下でやった。泥水を吸い込んだ布団、新聞紙などの紙類、畳、家具、セメントの廃材などが山積されていた。
 終了後はセンターに行くと罹災証明書の発行準備が行われていた。行政書士なのでサポートします、手が足りないときは呼んで下さいと、名刺を渡したことがあった。
 愛知県行政書士会は愛知県と災害時の協定を結んでいる。岐阜県は県内の人らが対応するだろうが急ぐ時はいくらでも人が欲しい。それに備えて置こう、という狙いである。
 内容は1時間目は弁護士の研修をDVDビデオを視聴、2時間名はデータや表を活用して一テーブル4名でメンバーでどんな救助が出来るかを検討する形式だった。注目したのはあてがわれた表を見て、KJ法だと気が付いた。
 これを作った弁護士も被災地のボランティア活動をフィールドワークと見做した。当然KJ法に行きついたのであろう。
 京大の文化人類学者だった川喜多二郎が考案した。『発想法』で中公新書も出ている。確かに雑多な情報を各自が主張してもまとまらないから似たような群に集めて整理するとそこから新たな情報につながるという仕組みだった。復興後の資金調達も様々、税金の減税措置も復興になる。川喜多はネパールをフィールドワークで集めたデータを整理したのである。

 ネットで得た川喜多語録を掲げておきたい。
「仲間と切磋琢磨しながら技術を磨いていくことが大切だ。それが「共同研究」の意味でもある。川喜田二郎の「パーティ学」もその成果の一つであり、九大探検部出身の私は熟読した。「パーティ学」とは、登山や探検などで仲間がパーティを組む際に、リーダーシップやフォロワーシップを学び、集団や組織の運営を考察した名著である。

2003年、大阪のホテルで梅棹忠夫先生の文化功労者受賞を祝う会が開かれた。知研の八木哲郎代表以下のメンバーと共に参加したが、財界人をはじめ著名人がきら星のごとく集っていた。KJ法の創始者である川喜田二郎が、目の見えない梅棹先生のために聞こえるよう大きな声でエールを送っている姿を目撃した。

数年前、仙波純さんから「加藤秀俊先生がKJ法の川喜田二郎と図解の久恒啓一の違いについて話すから聞いてほしい」と言われて伺った。このエピソードには驚かされた。

ブログ「「名言との対話」7月8日。川喜田二郎「創造的行為の三カ条:自発性、モデルのなさ、切実性」 久恒 啓一
ここで川喜田語録をいくつか紹介しよう。

「創造的行為というものは、自分が生み出したものとの間に強い連帯感を抱くものであり、それによって自分自身が変わっていくのを感じるものである」
「決断力のないリーダーは、誤った決断をするリーダーよりも劣る」
「共通課題への挑戦こそ人々を結ぶものである。そうして解決という産物まで生み出してこそ、その主人公もまた創造される。その達成感こそ人を育てるものである」

生涯を通じて「創造」を考え抜いた実践者である川喜田二郎は、「自発性」「モデルのなさ」「切実性」を三つの創造的行為の要素として挙げている。自分の内から湧き出るやむにやまれぬ強い動機により、従来誰も成し得なかったことに自ら突き進んでいく。これが創造への道である。その過程で自己変革が起こり、共同で達成した後には関わった人々の間に強い連帯感が生まれる。こうしたプロセスが人を育てるのであり、リーダーはそれを意識すべきである。」

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