東京散歩2014冬2014年12月09日

 12/6(土)は大船の宿を拠点に京浜東北線で上野駅まで乗って、東京・浅草界隈を歩いた。浅草は初見だったが、大衆の街らしさがあり又来てみたい。中国語も飛び交う国際色ある観光地になっている。
 浅草寺境内を説明するガイド板を読むと、徳川家康が保護したらしい。現代では政教分離というのに為政者はなぜ宗教に肩入れするのか。法治国家が成立するまでは人治だった。封建制であり、朱子学が取り入れられた。
 為政者は治世に全知全能を使う。鉄砲と刀の暴力だけでは治めきれない。大衆が現世ご利益を願う寺社仏閣を保護することで人心掌握(ガス抜き)を図ったのではないか。少なくとも日本では成功している。
 ヨーロッパでは宗教戦争というほどにいがみ合うから「宗教はアヘン」(マルクス)と言ったりする。GHQの制定した日本国憲法では政教分離になった。宗教が権力を掌握するのは危険であるとの考えだろう。「宗教は人間を飼いならす道具」と言ったのは司馬遼太郎だった。それは御免蒙る。
 雑踏を抜けて裏通りに入ると大衆劇場があった。まだこんな大衆芸能が生き残っているんだ。
 ごま油の匂いがぷーんとただようのは上質のごま油の天ぷららしい。「ちんや」というすき焼の店の前を通ったら並んでいた。大衆の街だが価格は大衆的ではない。
 浅草から地下鉄で日比谷公園に移動。松本楼でカレーを食いたかったが行列が長かったので断念。孫文ゆかりのレストランである。ここの経営者の先祖が映画で儲けた金を孫文に貢いで辛亥革命を援助した。孫文は毀誉褒貶の多い革命家であるが、梅屋庄吉の悪口は聞かない。
 当時は中国保全とか言われていた。革命を支援して、中華民国が成立。大国ロシアの南下政策を防ぎ、日本の安全と平和を願って、アジアの大国としてリーダーシップを握って欲しかった。清朝は倒れたが、中華民国は国の体をなさなかった。国共内戦を経て八路軍が蒋介石を台湾に追い出し中国大陸を制覇。1949年中華人民共和国が成立。日本にとって悪夢が実現したような結果になった。
 多くの日本人が命を犠牲にしてアジアからヨーロッパの大国を追い出し、植民地を解放したのに、共産主義国が隣国になってしまった。何のために血を流したのか。日本が期待した文明国中国の姿はなく、拡大に野心を燃やす、その厄介さは今に続く。
 ここから新橋駅まで歩く。山手線に乗って品川駅で同行の1人と別れた。もう一人とは山岳会の年次晩餐会のため新宿の京王プラザに行く。隣にある工学院大学は息子が出た大学らしい。立派な建物に圧倒される。
 年次晩餐会は全国から510名が出席。皇太子殿下をお迎えし盛大に厳粛に行われた。わずかな時間だが久々の交流の時間を楽しみ、電車で大船の宿に帰った。

初冬の富士を見る山行・箱根・神山を歩く2014年12月09日

 12/7(日)はゆっくり起きた。酒の勢いでよく眠れた。今日は予定では奥多摩の山だった。昨夜のニュースで降雪がありそうなので中止して、箱根の神山にした。往路と同じ道を引き返すように箱根に走った。箱根の近くに来てから、同行者の1人が途中で朝食を取るためにはいったガストにスマホを忘れたことに気づいた。連絡をとって宅配便で送り返してもらう交渉に手間取った。先を急ぎたいのに大きな時間のロスになった。
 登山口の箱根園に着いたのは11時過ぎになった。ロープウェイに乗車し、7分で駒ケ岳山頂に行ける。簡単すぎて何の感動も無い。駒ケ岳神社に型通りの参拝を済ませてから笹の山頂を下った。足元は霜柱が解けたせいで泥んこになっている。神山への最低鞍部に下ると良い道が交差している。そのまま神山へ岩のゴロゴロした登山道を登った。その際、硫黄臭が漂っていることに気づいた。ここも噴火の危険が迫っているような気がする。東北大震災をきっかけに各地の火山活動が活発化しておるようだ。
 神山へはあっけなく登頂できた。周囲は樹林越しに見えるだけで、富士山も最初は見えたがそのうちすっぽり雲に覆われた。山頂付近は霜柱ではなく降雪があったようだ。富士山が見えないと興趣はそがれる。再び往路を下った。交差点では右に坊ヶ沢を下った。笹が刈り払われて歩きやすい道である。
 下りきったところは県道だった。県道を歩いてロープウェイ駅まで戻った。予期しないアクシデントで時間切れになった。楽しみにしていた温泉もそばもカットして御殿場ICに向かった。


 箱根の山では硫黄臭があるとの情報がインターネットにアップされているので引用する。以下を読むと金時山から眺めた神山の山腹の噴煙は最近のものだと分かった。御嶽山だけではないのだ。人災にならねば良いが・・・。

2チャンネルから孫引き
2014年12月08日(月)

東日本大震災後、体に感じる地震の回数も減り、落ち着いたかに思えた日本列島。だが、長野での地震、御嶽山・阿蘇山の噴火など、大地の動きはつづいていた。そしていま、さらなる地殻変動が?。

■70年近くいて初めて見た

「なんだ、あれは……」

11月下旬、神奈川県と静岡県の県境にまたがる金時山でのことだ。ここは、富士山麓に連なる箱根山のすぐ近くに位置する。「金太郎」こと、「坂田の金時」伝説ゆかりの地でもある。

登山が趣味の本誌記者は、この山に100回以上登っている。麓の町から山道を歩くこと1時間半ほど。山頂付近にある山小屋の人々もすっかり顔なじみだ。

しかしこの日、見慣れたはずの風景を何気なく眺めていると、奇妙なものが目に飛び込んできたのだった。

「箱根山から、煙が……出てる?」

あいにくの天気で雲も低く垂れこめているが、丸で囲んだ部分、中腹の山並みの間から白い煙があがっている。

箱根の山は、言わずと知れた温泉観光地だ。地中に溜まったマグマの熱で地下水が温められ、温泉として噴き出している。

常に活発に噴気をあげている大涌谷は温泉たまごなども有名で、ピーク時には一日約2000人の観光客が詰めかけ、火山の生み出す特徴的な風景を楽しんでいるという。ちなみに大涌谷に向かうロープウェイの
年間乗客数は世界一であり、昨年度は220万人。ギネスブックにも載っている。

世界で一番、身近な火山とも言える箱根山。そこで噴気があがったと聞いても、「箱根ではいつでも噴気が出ているんじゃないの?」と思われるかもしれない。

しかし今回発見したのは、大涌谷から尾根ひとつ越えた、北西側の斜面だ。しかも、その噴気は大量で、離れた場所からもはっきり目視できるものだった。

この金時山頂上の山小屋で1947年、14歳のときから働いている「金時娘」こと、小見山妙子さん(81歳)に訊ねてみた。

「あの噴気のこと?あれは私も驚いてんのよ。噴気なんか出るようなところじゃないと思ってたから。最初は誰かゴミでも焼いてるのかと思ったの。はじめは細い煙みたいに見えたけど、日が経つにつれてだんだん
大きくなってきた」

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引用元:現代ビジネス http://gendai.ismedia.jp/articles/-/41336