岳人4月号を読む2008年03月15日

 昨夜の石川富康さんの祝賀会で配布された「岳人」4月号を読む。
 P51に「登り続ける姿」の大見出しで「人生後半のヒマラヤ、そして七大大陸最高峰」として柏澄子が石川さんの快挙を紹介している。最後はやっぱり「こんな老兵がいつまでも<注は小屋番:世界の高峰を>登り続けていてはいけない。これからは地元<同:愛知県の>の山を登ってみようと思う。この辺りもいい山が沢山あるんだ」と結んでいる。そこが愉快である。
 もう1人は関根孝二さんの走り旅で日本百名山を完登した記録の紹介だった。この人もクライマーの出である。百名山を発想するところは陳腐としか言いようがない。走るのは自分本位ではあるが百名山ごっこの変り種に過ぎない。重廣恒夫さんもクライマーで日本百名山の早回り記録を作ってマスコミで騒がれたことがあった。多分余興であろう。
 石川富康さんも原真さんも価値観の多様化を認めたんだと理解した。二人とも若い頃はアルピニズムの信奉者であったと思う。岳人の豊富な記事や会報欄から伝わる熱気は水面下では多様で豊かな登山が確実に行われていることが察しられる。何も海外遠征でなければ登山を楽しめないことはない。海外の山は海外の山としてわがブログは足元の山に登る楽しみ、ささやかながらそれの伝道者でありたいと願う。

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。

※投稿には管理者が設定した質問に答える必要があります。

名前:
メールアドレス:
URL:
次の質問に答えてください:
日本で一番美しい山は?
ヒント:芙蓉峰の別名があります。

コメント:

トラックバック