木守柿2006年12月17日

 先週は土曜まで仕事に終始した。夏なら何でもないのに冬は短日のせいかせわしなく1週間が過ぎる。本年最後の土曜勤務。これで年末に向けて追い込みである。山の方は曇りがちで行けなかった。
 小秀山のサイトにアクセスすると登山した人の報告があって深いところで20cmの積雪らしい。1980mの標高ならそんなものか。来週の山は標高ab2300mはある。30cmから50cmを覚悟しなければ。
 出かけようと外に出ると意外に天気は持ち直した。青空に柿の実が照らされている。ふと前田普羅の句を思い出す。
   しみじみと日を吸う柿の静かかな   普羅
ほんとに日を吸っている気がした。冷涼な日の光を吸いながら来年も実りますようにとおまじないのつもりで残す。それが木守柿(=こもりがき又はきまもりがき、と読む。)である。
  
 午後から鶴舞図書館にビデオを返却に行った。新聞でもと思ったがすでに占有されて見れない。どこの図書館でも暇そうな老人がゆっくり読んでいていらいらして待っておれない。いつもであるが。俳句雑誌、短歌雑誌を閲覧したが以前より減った気がする。どこの結社も会員減少に悩んでいるようだ。子規の俳句革新から100年超。そろそろ天才が現れて変革を促す時期であるが。

  あわあわと花柊に日の当る    
  冬川に羽休め居る番いかな    
  マスクしてもノロウイルスは防がれず  
  白々と梅の木に掛け大根干す
  青空に浮かぶがごとき木守柿
  どの道も渋滞気味や年の暮     以上拙作

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