吹き飛ばす石は浅間の野分かな 芭蕉2023年10月10日

https://www.asahi.com/articles/ASRB86S33RB7UUHB007.html

朝日岳は「風遭難多い山」 那須連山で最も風が吹き抜けるコース

この登山道について、那須連山にある、三斗小屋温泉の大黒屋旅館の館主、高根沢春樹さん(41)は「もっとも風が吹き抜ける場所」と指摘する。「那須の山は、標高2千メートルもないが、風だけは標高3千メートル以上の山と同じぐらいの強さだ」

 同温泉の煙草屋旅館の館主、野本芳彰さん(53)は「那須の山には5日午後からずっと風速20メートル超の予報が出ていた。その中で小雨が降ったりやんだり。悪いコンディションだった」と話した。

 5日は帰途につく泊まり客に「沼ッ原湿原へ向かえば林間なので風の影響を受けない。そこからタクシーで帰ったら」と助言した。

 6日は、強風のためキャンセルが相次ぎ、予約客約30人のうち6人しか来なかった。同日朝、同旅館付近の気温はおよそ4度。朝日岳は標高が高いので、気温はもっと低い。

 ただ、野本さんは「例年、風…
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 この時期の北関東は空っ風が有名である。那須・朝日岳の遭難も風に禍された。情報収集を誤った結果であろう。
 掲題の俳句は軽井沢の辺りで詠まれた芭蕉の作品である。野分こそこの時期の強い風のことである。石でさえも吹き飛ばすくらいの勢いのある風である。防風防寒対策をした上で行くか撤退か判断するが、この日なら撤退だったであろう。