DVD『星にのばされたザイル』2006年10月15日

 山渓11月号の広告に「星にのばされたザイル」の広告が掲載された。インターネットの広告のコピーにはこうある。
 「フランスの伝説のアルピニスト、ガストン・レビュファがアルピニズムの神髄を物語る山岳ドキュメンタリー「新・天と地の間に 星にのばされたザイル」リリース!! 色彩が刻々と移り変わるアルプスの壮麗な美しさ、垂直の大岩壁をひたむきに登るアルピニストたちの迫力あふれるシーンが展開する。1976年6月公開作品。」
 原作を鑑賞したのは今から丁度30年前である。まだ登山を本格的にはやっていなかったし山岳会を探している時期だった記憶がある。どこかで前売りを義理で買ってあげた。むしろ併行して上映された「小さな恋のメロディー」に興味があった。ビージーズの映画音楽が素晴らしかったから。今だって口笛でメロディを吹きたくなる。誰が見ても懐かしい映画であろう。
 今から振り返ると「星にのばされたザイル」の方が不朽の名作として生き残っていくであろう。VHSのビデオに続いてDVD化されたのだから。映画のシーンの多くは忘れたが岩壁を登攀する孤独なクライマーとお客のクライマーを助けるために自ら犠牲になるシーンが脳裏に焼きついている。それがアマゾンで3000円弱で手に入るのでつい予約注文してしまった。やたらに昔を懐かしがるのは当方が加齢した証拠か。
 もう一つDVD化を望むのは映画「ふるさと」である。加藤嘉が主演のこの映画は彼の演技もさることながらもう2度と戻らない徳山村の自然と人の映像が貴重だからだ。