戸隠の民宿へ電話2019年10月18日

 昼過ぎ、戸隠の民宿へ予約の取り消しを電話で伝えた。幸いに当日ではなくキャンセル料は発生しなかった。本当は行ってみたい。20日は晴れる確率が高いからだ。そして道の駅とかに寄って台風で落ちた大量の林檎を一袋でも買えば地元への支援にもなる。配慮して行かないのも気持ちだが行っておカネを落とすのも配慮である。

 2011.3.11の一か月後に行った島津亜矢のコンサートも開催を危ぶんだが実施された。当時の記録から抜粋すると

 彼女は黒い着物の前身ごろに白い辛夷の花をあしらった和装に喪章を付けて登場した。華やかな振袖姿とイメージしていたから一瞬ぎょっとしたがそれがすぐに東日本大震災で亡くなった人、今も行方不明の人々への喪に服する意思の表れと感じた。事実、舞台の挨拶でその感情を吐露された。以後、場面が変わって衣装も変わるが喪章だけは付けていた。こんな時に歌舞音曲を催していていいのかしらと関係者間で悩んだ末の公演であったという。
 折りしも、今日の朝日新聞朝刊の15面には”いまこそ歌舞音曲”という大見出しの活字が踊る。 
 下段の欄には「震災と原発事故は日本を悲嘆の中に沈めた。けれど、私たちは生きている。悲しみの水底から、もがき出る。歌おう、踊ろう、。笑おう。それが生きることならば。死者を悼む心あらば」とある。
 左様、全国が自粛ムードではホントに沈んでしまう。誠に時宜を得た記事だ。

 あの新聞にしては珍しく前向きに国民を鼓舞する記事に感心する。またあの民宿に予約して戸隠山へ登りたい。