白澤卓司氏の三浦雄一郎さんに学ぶアンチエージング2013年06月06日

 WEB版産経新聞から
 三浦氏の名冠した「冒険家大賞」創設、野口英世アフリカ賞以来 政府 
2013.6.6 19:21
 三浦雄一郎さん(左)からエベレスト登頂を記念して作られたカーペットを贈られた安倍晋三首相=6日午後、首相官邸(酒巻俊介撮影)
 安倍晋三首相は6日、史上最高齢の80歳で世界最高峰のエベレスト(8848メートル)登頂に成功したプロスキーヤーの三浦雄一郎氏の偉業をたたえ、大自然の中で人間の可能性にチャレンジした冒険家を表彰する「三浦雄一郎記念日本冒険家大賞」の創設を決めた。

 首相は官邸で三浦氏と面会し、「日本国民に勇気と元気を与えていただいた」と激賞。三浦氏の名前を冠にした賞を創設する考えを伝え、三浦氏も快諾した。
以上

 素晴らしいことですね。一方で以下の記事も後進の登山家の参考になる。ただ、知っておきたいのは三浦氏は北大獣医学部OBで助手をしていた。哺乳類の科学的知識はあるので健康管理に役立っていると思う。またアマスキー界ではトラブルを起しており、反骨の人でもある。

WEB版毎日新聞から

どうすれば安全安心:Dr・白澤に聞く 80歳でエベレスト、三浦さんの秘密 「絶対に登る」強い意志

毎日新聞 2013年06月06日 東京夕刊

しらさわ・たくじ 1958年、神奈川県生まれ。順天堂大大学院医学研究科・加齢制御医学講座教授。=須賀川理撮影

http://mainichi.jp/feature/news/20130606dde012100047000c.html

の2から

 約10年にわたってアンチエイジングの視点から三浦父子を見つめてきた白澤さん。そこからすくい上げた「長寿の秘密」のうち、私たちも実践できそうな健康法を挙げてもらった。

 一、自ら目標を立てる

 「定年を迎えたサラリーマンは社会的な活動をする期間が終わったとされ、目標を失ってしまいます。しかし、それは社会が決めていることで、実は本人の体力や精神力とは関係ない。エベレストに挑み続ける三浦さんの生き方は、それを自分で決めようというものです。年齢に縛られず自ら目標を立てる。そうすれば社会にも大きな活力をもたらすはずです」

 三浦さんも50代で世界七大陸最高峰のスキー滑降を達成し、冒険家としての目標を失った時期があった。たちまち体重は90キロ近くに増え“メタボ”に。しかし、父親が90歳を過ぎてモンブランのスキー滑降に挑戦すると言い出したのに刺激を受け、65歳のときに「70歳でエベレスト登頂」という目標を立てたのだ。75歳、80歳での登頂も、その延長線上にある。

 二、ビールは中瓶1本

 「とても肉が好きな人で、以前は韓国料理店に行っては焼き肉にビールという感じでしたが、最近は飲む量が減ったようです。ビールなら中瓶(500ミリリットル)1本、ワインならグラス3杯までと上限を設定しています。アルコールの量にして30グラム以下が適量です」

 三、肉と魚は1対1に

 「良質なたんぱく質を取ることはアスリートだけでなく高齢者にとっても重要です。コツは肉と魚を1対1の比率にすること。例えば今日、肉を食べたら明日は魚にする。
 魚には動脈硬化を抑制する不飽和脂肪酸が含まれ、牛肉には亜鉛、豚肉にはビタミンB1、羊肉にはカルニチンと、それぞれに違った栄養素が豊富に含まれています。だからバランスよく取ることが重要なのです。動脈硬化を促進する飽和脂肪酸を避けたい場合はバラ肉ではなくヒレ肉を選ぶ、あるいは、しゃぶしゃぶにして脂分を取り除くなど調理方法を工夫するといいですよ」

 四、野菜はたっぷりと

 「厚生労働省は野菜を1日に350グラム以上、果物を200グラム以上取るよう指導していますが、これは結構な量。お勧めはミキサーで野菜ジュースをつくることです。三浦さんもそうしていますよ」

 五、朝食に発酵食品

三浦さんは朝食にヨーグルトや納豆、キムチなどの発酵食品を取ることが多い。「発酵食品にはビタミンやミネラルといった栄養素が豊富に含まれ、消化吸収がいいなどの利点もあります。敬三さんが毎朝食べていたのが『納豆キムチ豆腐』。豆腐の上に納豆とキムチをのせただけのシンプルな料理ですが、骨粗しょう症の予防に適しています。敬三さんはテレビの健康番組をチェックして、試してみようと思った食べ物などをメモするノートを持っていました」

 六、トレーニング

 三浦さんは両足首にそれぞれ5キロ近くあるおもりを付け、リュックを背負って歩くトレーニングをしている。「あれは講演活動などで忙しいから日常生活の中でトレーニングできる方法として編み出したものでしょう。敬三さんは同じことをして転んだので、一般の高齢者にはお勧めできません。地下鉄の駅などで階段を上り下りすることで十分でしょう」

 七、笑いの効用

 今回の登山パーティーは標高8500メートルの最終キャンプで抹茶をたてて冗談を交わすなど笑いが絶えなかった。
 「高所で低酸素状態になると、血管が収縮して血液循環が悪化しますが、笑うと“脳内麻薬”と呼ばれるエンドルフィンというホルモンが分泌され、自律神経を安定させて末梢(まっしょう)の血管を広げたりする効果があるのです。
 雄一郎さんはノリがよくて周囲に笑いを振りまくような人なのに対し、敬三さんはコツコツと日々努力を重ねていくようなまじめなタイプ。ただ『目標に向かって前進する』というところは親譲りで重要な共通点です」

 「皆さんも富士山やエベレストに登れなんて言いません。温泉に行こう、海外旅行に行こうと、まずは家から出ることが大切」。帰国会見での三浦さんの言葉だ。
 白澤さんも「高齢期にQOL(生活の質)を保つのに大事なのは骨粗しょう症と認知症の予防。そのためには日ごろから体をしっかり動かすことが欠かせません」と指摘する。まずは歩数計で1日にどれぐらい歩いているかを知ろう。3000歩に届かないなら、ほとんど外出していない恐れがある。買い物に出れば4000〜5000歩にはなる。
 「骨粗しょう症の予防には6000歩、体力維持には8000歩、メタボ予防には1万歩以上が必要です。現状プラス1000歩という目標を立てれば、家の中でテレビばかり見ていた人も1日1回は買い物に出かけようとなるはず。
 歩数計とともに体重計、血圧計で毎日、自分の体調をチェックして手帳につけることが健康管理の第一歩です」
以上

 先立つものはカネということになるが、有名になればスポンサーがつく。有名になるまでの実績がいる。週刊文春6/18号が叩くのもカネの話。
「総費用1億5000万円!

三浦雄一郎80歳
エベレスト登頂は本当に快挙なのか
ヒマラヤ遭難死 河野さんは200万円」
とあるが、200万円は噓っぽい。600万円から700万円と仄聞している。それにしても桁違いのカネが消費された。道楽というよりビジネスに近い。しかし、無事デスゾーンを帰還したんだ、文春よ、そんなに叩くな。
 山頂に立つと風当たりが強い。高い山ほど強く偏西風の影響で立木も風下に伸びるほどだ。三浦さんも80歳でエベレストに立ったことで世間からの風当たりの強さも感じているだろう。しかし、何せ、反骨の人だ。雑音など意に介さず生きてゆく人だ。

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