腐臭こそ死者が生者に語りかける言葉 曽野綾子2013年06月11日

 のぼりんさんへ
 コメントは何度トライしても消えてしまうので本文で返信します。

 お誕生日だったのにちょっと巡り合わせが悪かったですねえ。

 大先輩曰く、日本人は遺体をそのまま山に放置しておけず、見つかるまで捜すよ、と。今回も大掛かりな捜索になりました。あれだけ動員して見つからず、私も9日が最後と他の予定を断って出動しました。

 朝、菰野町の麦畑の中を走っていたら、山麓から煙がまっすぐに昇っているのを見て、無風、今日は見つかるとの予感に胸が騒ぎました。

 思い出したのは曽野綾子の近刊『この世の偽善』(金美麗との共著PHP)という本の中の一節に「腐臭こそ、死者が生者に語りかける言葉」と書いています。今日こそは見つけてくれと死者が教えてくれたのでしょう。

彼は、釈迦の山に咲くシロヤシオの落花のごとく、転落死され、卯の花の盛りになって出て来られた。家族にも会われたし、きっと安らかに成仏されていることでしょう。