快晴の養老山ハイキング2011年04月18日

 4月17日(日) 西濃・養老山
 午前7時、天白植田駅前を出発。メンバーは東海白樺のスタッフ3名、初級ハイキング講座の受講生3名、昨年の受講生2名、生涯センターの担当者1名で合計10名。東海白樺の直行1名で11名となった。東名阪が事故渋滞、西濃へ行く途中のイベントで渋滞に遭い、登山口の養老の滝Pには30分遅れの9時前になった。
 9時7分に出発。Pを出て林道に入る。すぐに左の道に入ると後は滝上の沢を渡って登山道の急な登りが待っている。なるだけ心臓を驚かせないために樹木の観察も兼ねて小休みする。樒(しきみ)の花、馬酔木の花が地味ながら咲いていやがおうにも春を告げている。遠くには山桜が豪華に咲き誇るのが見える。ジグザクに小刻みに高度を上げていく。ハイカーは大変多くてもう下ってくる人も居る。
 中途で休みを取りつつ、やっと尾根の末端まで着くとまたベンチがあって本格的に休む。ここからはこれまでの照葉樹林に混じって落葉樹が目立つようになる。足元には可愛いスミレが咲いている。片栗や岩団扇、猩猩袴、小岩鏡などの開花には今一早い。
 雑木林は落葉樹が優先的になると期待していなかった辛夷(タムシバという説もある)が咲いていて我々を喜ばせる。特に尾根の北側はまだ早春の息吹が始まったばかりである。
 緩やかな登りをこなして行くと三方山に着く。展望開豁な尾根の突起である。濃尾平野、遠くには加賀の白山、能郷白山、御岳などが見えた。
 笹原峠の道は素晴らしい。早春の明るさに満ちている。峠で左折すると小倉山への階段の辛い登りが待っていた。周囲の馬酔木の花盛りが癒してくれる。山容が大らかになる。
 小倉山の山頂は一旦パスして養老山に向かった。一旦降ってまた登り返し、また降る。結構なアップダウンがある。快適な自然歩道を行くと養老山の1等三角点のある山頂だった。展望はない。しかし、日陰で涼しいのでここで過ごそうとしたが女性グループは日向のあるところを探して下山して行った。ハイカーがどんどん来ては去っていくので食後は我々も下った。女性陣のいる場所は林道の平らなところで昼食にはいいところだった。
 北鈴鹿の山々が迫る展望もある。ここでしばらく休む。すると出発する段になって靴擦れの人のアドバイスに時間を割いた。新しい登山靴なので痛むようだ。
 林道を行くとまた登山道に戻る。小倉山で展望の見納めをして笹原峠に降る。ここからは三方山への道を見送ってもみじ峠への縦走路に入る。落葉樹の残されたいい山道である。黄葉が楽しめそうな気がする。
 この道は何度も通った道であるがこんなにアップダウンが多かったかと思うほど何度ものぼりくだりがあった。地形図で数えると4箇所ある。これまでの超楽なハイキングと違って手応えのあるものに感じられたようだ。
 最終地点の林道に着いた。ここからは安全な林道を下ればいい。登山口までの手前で一休み入れた。山桜が余りにきれいだった。遠くの新緑もきれいな彩りだった。落石の多い崖で休んでいると蛭を見つけたと騒いでいた。もう蛭のお出ましか。
 また単調な林道を下って登山口のPに着いた。朝は開いていなかった売店も開いて観光地の趣を取り戻していた。