リニア・鉄道館に行く2011年03月20日

蒸気機関車と新幹線
 3/14にオープンしたばかりのリニア・鉄道館に行ってみた。東日本大地震以来新聞も他のメディアもそこに集中するのは当然ながら滅入りそうな気分を一新したい気持ちだった。政治も経済も奈落の底に落とされた気分がするがそうではあるまい。
 自宅を昼過ぎに出発。地下鉄・名古屋駅を出てJR名古屋駅のコンコースをくぐり、太閤通口方向に歩く。春の彼岸の休みのせいか旅行者で混雑している。きしめんの土産物コーナーには行列までできている。まさか被災地への救援物資に送るのではあるまいに。
 出発駅のあおなみ線はJR名古屋駅からはスルーできるが他の会社線とはつながっていないために一旦出て改札を通過する。終点の金城ふ頭駅までは350円、24分の車窓の旅になる。
 地下鉄と違って車窓を楽しめるのは高架ならではのこと。南区、港区は伊勢湾台風で床上浸水し数千名の被災者が出た地域である。東日本大震災の津波による被災を思い出してしまった。
 着いた金城ふ頭駅は高さ十数メートルはあろうかという高架駅であった。駅を出て驚いたのは幾重にも連なる行列だった。入管待ちであって欲しくないと思ったが悪い予感があたった。
 最後尾につくと1時間はかかるとのこと。引き返したいがマイカーではないのでそれもできず、並んだ。子供連れのファミリー客が目立つ。思えば三連休半ばの休日とあってどっと繰り込んだか。やっと入場券1000円を購入し、暗い館内に入った。最高速の記録を樹立したSL、新幹線2種を並べて壮観。ただし人込みでゆっくりは見て居れない。まるで東京駅の混雑をも持ち込んで展示したような気分だ。
 その奥は往年の列車の展示である。いくつかの新幹線から懐かしい箱型の電車までずらりと並ぶ。ここも大いに混雑した。鉄道ってこんなにも人気があるのかと思う。人気の弁当コーナー、ジオラマ、土産物売店コーナーもみな行列だらけでうんざりしてパスした。見れるところだけをささっと見て退出した。半分も見たかどうか。
 目まぐるしく変化してきた日本の鉄道である。特に戦後の新幹線は日本経済で活躍するの人の移動を支えただろう。憧れたゼロ系でさえもう今は引退してしまった。そして水面下ではリニアへと切り替わろうとしている。ああ、そうかそのように思わせる展示なのだ。
 出るときもまだ入館待ちの行列が若干続いていた。今後は人気スポットになりそうだ。来るなら平日が良さそうだ。