小屋番の山日記

　マンションの狭庭が今春の盛りである。
　マンションは築３５年以上もたって老朽化しているが逆に庭の桜は壮年期の風情で見ごたえがある。生垣のカナメモチも赤い若葉が燃えるようである。これは葉が急成長して葉緑素の補給が追いつかないためらしい。
　土曜日も出勤。いつもなら信号で停まる交差点も今日はストレスなく通過。あっけないくらい早い。空が暗くなり少雨があった。風が強い。空模様がいやに黄色っぽい。たぶん黄砂か。
　４月に入っても山岳遭難の報道が絶えない。白馬岳の山スキーの3人が遺体で発見されている。今年はやはり雪が多いのである。厳冬期の遭難はベテランの人が多い。まず初心者は入山しない。慎重な人も登山を警戒する。今後は警戒心を解いた中級者の登山が増えてくる。GWも多分雪庇の崩壊などで事故が有りそうである。他山の石として心せねば。
　山仲間のU氏が大そうな賞を受賞するらしい。長年の医療技術の向上に尽くされた功労を評価されたのであろう。祝賀会には是非行きたい。
　　　天からの声に寿ぐ春の宵　　　　拙作