熱田神宮、断夫山古墳、白鳥御稜、宮の渡しへポタリング2017年07月28日

 梅雨どきに戻ったかのような蒸し暑い朝。それでも行ってみるかと、午前7時自転車にまたがった。ルートは勝手知った道ばかりだが、楽に行きたいと、天白川左岸のサイクリングロードに入った。平子橋で詰まる。市道へ上がり、野並から平子橋を渡る。新郊通り3丁目までは緩やかな登りになる。呼継1丁目で右折して妙音通りに出る。内浜の交差点を突っ走って、跨線橋の左から迂回すると伝馬町の交差点だ。
 右折して熱田神宮で、約50分になるので、一休み後、断夫山古墳へ行く。大津通りから神宮西駅へ回り込む。R19を北上するとパセリのようなこんもりした森のある神宮西公園に着いた。蝉時雨の盛んな森を囲む周辺道路を注意しながら走ると小さな断夫山古墳の説明板を見た。
 次は白鳥古墳(御稜)だが、地形図をプリントしたため掲載されず、目標を見失った。(後で堀川の左岸側のハローワークの裏手と知った)堀川左岸のハローワークから右岸へ連絡橋がかかっているので降車して渡るが古墳は見いだせず。それにしても堀川の臭いこと。川面を良く見るとボラの死がいが大量に浮いている。流れがないために酸素不足になったのだろうか。蒸し暑いので自販機でドリンクを買って飲む。
 国際会議場へは行くまでもない。名古屋学院大学の赤レンガ造りの瀟洒な校舎を横目に見て、また堀川に戻ると白鳥庭園の正門に着いた。白鳥というもののヤマトタケルなど古代史とは何の関係もない。白鳥橋東から途中、喫茶店でモーニングセットで軽い休憩をとる。内田町の宮の渡しまでぶらぶら走る。また熱田神宮まで戻り、西門から入り、参拝をする。
 境内もやかましいほどの蝉時雨に満ちていかにも夏の盛りを味わう。夏なのに落ち葉掃除に勤しむスタッフがいた。そうか、神宮の森はすべて照葉樹林なのである。それで初夏から今頃は落葉期にあたる。それでもかっと照りつける直射日光を遮ってくれるから参拝客は意外と多い。夏休み中の子供たちの緑陰講座でもあるのか結構多い。
 白鳥古墳は境内にあるとのうろ覚えで、神職の巫女さんに問うが知らない。男性の神職が代わって、スマホ片手に、汗だくで教えてくれたが要領を得ない。先だって住吉大社から転勤してきたばかりという。
 神職は高卒なら境内にある熱田神宮学院で2年学ぶとなれる。今は国学院大学か皇学館大学で神道を修める。かつて鹿児島県の最果ての神社で、正月というのにただ一人社務所に務めていた神職も皇学館大学OBと言われたことを思い出す。この世界でも人事異動であちこち飛ばされるようだ。
 西門に戻ってスタッフに聞くとさすがに地元民らしく丁寧に教えてくれた。何のことはない。また神宮西駅から堀川へ横断するような道だった。白鳥山法持寺の奥にやはりパセリのようなこんもりした森が見える。これだ、と思ったが、入口が分からないので一周してハローワークの手前に案内板があって分かった。案内板も初見であるから名古屋市は知られたくないのだろう。蝉時雨のふりそそぐ古墳を前にしてヤマトタケルの霊を思った。
 帰路はほぼ往路通りになった。呼継から旧東海道を走り、熊野三社もちらっと寄った。東海道の影響か、建物が込み入っている。それにお寺や神社の多いこと。昔は知多半島まで見渡す干潟だったらしい。そういえば山崎川も流れはほとんどない。平子橋まで来て、天白川右岸を走る。植田の天白川と植田側の合流地点までストレスなく走れた。今日約8kmくらいだが、道草が多くて、約4時間もかかった。