悠悠~阿久悠さんに褒められたくて~歌:島津亜矢2011年06月30日

 CDの音楽がどれも素晴らしい。ほぼ1週間、車で自宅でイヤホンで何度も聴いていて途中でスキップしたくなるようなかったるい歌がない。つまり駄作がない。さすが阿久悠さん。作詞はすべて阿久悠の遺作。それぞれに作曲家が曲をつけた。
 好きな順に
  恋慕海峡                     作曲:弦哲也
  わたしの乙女坂~晴れたら綺麗      作曲:永井龍雲
  旅愁                        作曲:杉本真人
  はにかみ                     作曲:鈴木サブロー
  麗人抄                       作曲:弦哲也
  想い出よありがとう               作曲:都志見隆 
  三日の宿                     作曲:金田一郎  
 可愛い歌い方の
  明日があるなら                 作曲:田村武也
 も面白い。調子が外れる点が森山直太朗(35歳)の「サクラ」の歌い方に似ている。この人は弦哲也の息子さんなので同世代だろう。今時の作曲家なんですな。
 島津亜矢が13歳で師匠の星野哲郎に入門したとき、星野は60歳だった。次々と名作を世に出していた頃であるがいわば晩年の弟子だった。1925年生まれと1971年生まれだからミスマッチもいいところだった。
 阿久悠は1937年生まれで一回り若い。更に浜圭介は1946年生まれ、弦哲也は1947年生まれで10年若い。これでやっと島津亜矢の年齢と作詞作曲の中身が若返って時代に合ったものに変わってゆく気がする。
 回り道した気がするが決して無駄ではない。下積みから全国的などさ回りの修業も十分。熱心な固定ファンがついている。幅広い芸域がある。一人芝居もテンポが早くて小気味がいい。ずうっと劇場にいたい気がする。余韻の残る素晴らしいエンターテイナーである。

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