南紀・神内富士(大明神山)と鮒田富士を歩く2009年12月27日

 湯の口温泉は随分以前に泊まったことがある。紀宝町の運営する素朴な山間の温泉ホテルである。ウリはトロッコ列車で温泉に行けること。元々は鉱山会社が運行していた。トンネルを通って行く。ホテルの内湯は新たに掘窄された。料理はキジの鍋物。かつて高見山の奈良県山麓で食べたことがある。高麗雉といってた。脂身が少なくあっさりしている。ここのは町内で養殖されたものらしい。
 朝食後、R311から山間部を走ってR168で新宮市に南下してR42に合流する。平野部が殆どないからいきなり海辺に出た感じである。長い橋で熊野川を渡る。三重県に再度着く。左を見ると鮒田富士が並んで見えるが最初は神内から大烏帽子山を目指した。登山口の道標もあるが登山道の途中では台風で倒木がひどかった。約40分程度のアルバイトで登頂した。山頂からは御浜七里の海岸線が美しい。先般大騒ぎのあったフェリーが船腹を見せて哀れにも横たえているのが見える。
 次は熊野川と支流の合流地に近い鮒田に向かう。登山口は中々見つからなかった。民家への階段に見えたが登山道であった。山の肩には城跡のような石垣が見られた。山腹には水路が整備されていたが今は壊れていた。荒れ気味であるが何とかしっかりした道が続く。植林内で面白みはないが傾斜がきつく高度を上げていくのが良く分かる。登山道はもう一つの山に向かうので踏み跡程度の尾根を辿る。今までは見なかった赤テープも頻繁に付けられて分かり易い。山頂からは熊野川の下流域が俯瞰できた。ここは4等三角点302.9mの山で地形図に名前はないが地元では鮒田富士で通っているようだ。
 下山するともうこれで名古屋までのドライブだけである。熊野、尾鷲と南紀の道を走り帰名した。