能登半島は秋時雨2015年10月12日

 10/11(日)は毎年恒例の所属俳句結社(本部・富山市)の年次大会である。その前後に登山を組み込む。天気予報ではあいにく、よろしくない空模様になっている。それで本格的なピークハントは止めて、10/12のみ能登半島の1等三角点のピークハントとした。殆ど車で登るからドライブ登山になる。

       神岡町はノーベル賞受賞で祝賀ムード
 10/11は朝から雨。高速道路も速度制限ありなので小牧からR41で北上する。ついでに神岡町の道の駅に寄った。小さな谷間の町はノーベル物理学賞を受賞した梶田隆章氏の祝賀ムードで一杯だった。狭い商店街の間には高く祝賀の看板を挙げ、商店の入り口にも受賞を祝う張り紙が目立った。道の駅のPは朝早い時間にもかかわらず、お祝いの観光客のマイカーで埋まっていた。梶田氏の功績は人類の生活にどんな利益をもたらしたものか、何度読んでも理解できない。交通量は多めなので会場へ急ぐ。

       富山市の電気ビルへ  
 13時過ぎ、大会が始まる。40歳で入会したからこれで26年目になる。毎年のように出席してきた。多くが高齢者なので将来が心配になるが、それはどこでも同じこと。山岳会も高齢化を心配しているが決め手はないのが現状だ。それにしても、顔ぶれは5年単位ですっかり入れ替わる気がする。知っている人は亡くなったり、退会されたか。知らない人が増えているからだ。
 辛夷賞などを発表。その後の主宰の心ばかりの講評は恒例になっているがこれがあればこそ会員の帰属意識を繋ぎとめられる。拙作は珍しく一句が佳作に入った。

 淡白なただそれだけの鱧の味

主宰の講評・趣旨・・・京都を代表する味覚として余りにも有名。裏話的に言えば、京都は食材が豊かではないから骨きりのワザで売っているんだとか。富山湾は魚介類の生簀というほど豊富なのでわざわ高いカネをだしてありがたがる人はいない。名古屋でもそれほどの人気ではない。京都人には見せられない俳句。

 大会後は懇親会になる。横浜市、横須賀市、前橋市、八王子市など関東圏からの参加者が多かったのは北陸新幹線効果だろうか。それぞれミニスピーチを披露。最後は地元俳人の恒例の八尾の風の盆の踊りでしめる。その後も残心句会があり、終わったのは8時過ぎ?だったか。
 山の句材は高齢女性には縁が無いために得点は殆ど入ったためしはない。今回は2点もらった。沢登りでは焚き火がありがたいので目に見えるかぎり流木や枯木をかき集める。そして燃やし尽くす。パンツも濡れるので尻も当てて乾かす。それを詠んだ。但し、枯木は冬の季語なので木切れか木っ端がよろしいとの講評があった。

 あるだけの枯木を燃やし夜長かな

       能登半島は秋時雨
 10/12は雨か、と思いきや晴れている。しめしめと思いながら、6時30分に富山市のビジネスホテルを出る。R8から北高岡ICを経て、能登半島へ行く高速道路に入る。ところが能登半島の道は縦横に迷走気味でナビの必要を感じる。地理勘がないので道路地図と首っ引きとなった。その上に時雨模様で大雨が降ったり止んだりする。日本海に突き出した半島の気象は変化しやすいようだ。11時にようやく、宝立山トンネルまで来れた。

        宝探しのような三角点探し
 そこから宝立山469mの1等三角点までは地道に入る。舗装道路だったが電波塔への分岐に間違った道標があり、未舗装の道だが、ぬかるみもあって、4WDでもスリップしてヤバイ感じ。やっと高みに行くがあるはずが無い。道標は全く反対を示していたのだ。結局、地形図をよくみれば簡単だった。分岐からわずか2分で登頂した。展望はない。しかし、能登半島最北端の1等三角点に来れて満足する。大降りになったので輪島市の鉢伏山、氷見市の高坂山は断念した。成果は1座で終わった。
 帰路も迷走した。徳田大津JCTから南の幹線道路は金沢市系統と富山県系統に別れているからだろう。北ではのと里山海道と能登自動車道が重なるのにここから南はのと里山海道は金沢市へ行く。うっかり、のと里山海道を行くと金沢市に行くと分かって、R415から氷見市へ迂回し、能登自動車道へ戻った。
 迷走気味だったが、雲に隠れがちな立山連峰らしい山なみも見えた。半島から眺めるのも素晴らしいだろう。次は立山に雪がある頃が良いだろう。

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