渡し越ゆれば苗木の里や春の風 吉田冬葉2025年02月09日

 『冬葉第一句集』より。P226の残雪を踏んで故郷に帰ると題して小見出しで「故郷」と題した連作から。大正10年3月。

 中津川市から苗木へは木曾川が流れているので、今は木曽川に大きな橋が架かっている。R257の城山大橋が代表的で5本もある。

 昔は渡し舟が橋の役割をしていた。

ネットで中津川市史がヒットした。
https://adeac.jp/nakatsugawa-city/texthtml/d100020/mp000020/ht022150

中山道宿村大概帳中津川宿の項には、
 
 此宿往還通小坂有之 左右見渡し山□有之 此宿東町北入口飛州高山江之往還 木曽川通字上ヶ地船渡場幷苗木城下江之道筋
 有之其余ハ山道・作場江出ル小道等也
 飛州高山江 凡弐拾六里 濃州苗木城下江 凡壱里 木曽川渡船場上地江 凡拾八町

以上
 現在の地形図には上ヶ地渡場は不明である。

 冬葉は故郷の苗木を愛した。その後は昭和6年に「故郷」、昭和8年に「青嵐」、昭和16年に「望郷」などを発刊。中央俳壇では俳句の指導書も発刊し活躍した。

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