「桃李もの言わざれども下(した)自ずから蹊(みち)を成す」司馬遷の史記「李将軍列伝」2022年07月15日

 「桃李もの言わざれども下(した)自ずから蹊(みち)を成す」と読む。 「西濃桃李校等学校」の「桃李」はこれからとられた。 その意味は、「桃や李(すもも)は何も言わないが、美しい花や良い香りの果実を求めて人が集い、その樹木の下には自然と蹊(みち)ができる」という意味で、司馬遷の史記「李将軍列伝」が出典。

亡くなった安倍信三氏の出た成蹊大学の由来です。
成蹊の名は、『史記』の作者司馬遷が「李将軍列伝」において、李廣の人物を讃えるために引用したことわざ「桃李不言下自成蹊」に由来しています。

桃や李(すもも)は、ものを言うわけではないが、美しい花を咲かせ、おいしい果実を実らせるため、自然と人が集まり、そこに蹊(こみち)ができる。
桃や李は人徳のある人のたとえで、優れた人格を備えた人のまわりには、その人を慕って自然と人が集まってくる、という意味です。

日下公人『日本精神の復活』・・・安倍首相が「日本の自立と「世界の再生」を果たす・・・(2013年、PHP研究書)から
 安倍氏の理念は押しつけや強制力を持っていない。氏は「日本を取り戻す」と言っているのであって、他者に迷惑を掛けない限りにおいて思想は自由というのが「日本精神」で、それは普遍性に価値を置く中国やアメリカには決して存在しないものである。
 世界各国が、二十一世紀の新しい世界でこれまでのイデオロギーを捨て、それぞれの国造りを始めると、その模範は自然に日本になって世界は日本化を始め、日本は自ずからリーダーに押し上げられるという予感がする。
 そいういう状態を中国では「桃李ものいわざれど下自ずから蹊を成す」というが、「桃李成蹊を校名にした大学から首相が出たことには、何かしら偶然でないものを感じる。
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 本書の帯封には2013年「世界の崩壊」にそなえよ!アメリカのアイデンティティ喪失、中国の分裂、EUの倒産。とある。
 当時は気が早いなと思ったが現実化しつつある。刊行から9年目だが、アメリカ崩壊はそんな本がでている。中国経済の行き詰まりも近いといわれる。EUはロシアの石油資源頼みだ。日本が原発を再稼働するとソ連経済を崩壊に導いたようにロシアは豊富な資源を抱えながらの経済崩壊が目前に迫る。
 狙撃犯の山上徹也容疑者が引き金を引いたんだろうか。