山帰来 アルベルゲ2022年05月25日

 栃山下山後は、熊野古道の馬越峠直下のウッディハウス「山帰来アルベルゲ」に寄った。アルベルゲはスペイン語で民宿の意味とか。今はコロナで休業中。それでも川端守氏と奥様がいつも変わらぬ笑顔でおもてなしいただいた。目的は今年4月まで熊野古道センターの長だったことで古道に関するレクチャーを受けたいとお願いしておいたのだ。尾鷲高校の国語教員で名古屋の風媒社から熊野古道の著書を4冊くらいは出しておられる。2018年には同じ風媒社から『東紀州の山々』を上梓。1941年生まれの川端氏は77歳にしてエネルギッシュな活動ぶりに驚かされた。
 2005年発刊『新日本山岳誌』の取材(1997年~2005年)では、JACの会員(10年くらい在籍)になって協力していただいた。私は東海支部の編集者として誰も手を挙げない南紀と東紀州の山々を踏査して寄稿した。
 熊野古道は断片的な山岳部分のみ残るがスペインの古道は長く、整備もされているそうな。一日20km歩き、40日間アルベルゲに泊まりながらご夫婦で歩かれたという。日本人の旅行者は珍しかったという。
余談だが、俳人の黛まどか氏(1961年~)も熊野古道歩きの途次ここの素泊まりの宿に泊まられた。美人の俳人ということで角川が売り込むためにか、特別賞を授与して話題になった人。
     旅終へて よりB面の 夏休   黛まどか
 川端氏と黛氏を結ぶのはスペインの古道歩きだった。
    『星の旅人 スペイン「奥の細道」』 (角川文庫)
という本も上梓するほどのめり込んだ。女性の身でよく歩かれたものである。古道に俳句にと話題は尽きないが、宿でのこともありおいとました。
 東西の古道の話の後は「イワナの里」という民宿に投宿。紀伊山地の山懐に張り付いた山宿だ。イワナ御膳に舌鼓を打った。川魚料理、山菜のてんぷら、海の魚の刺身など盛り沢山の料理に驚嘆した。
      山宿で歓談しつつビール飲む  拙作

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