覆水盆に返らず~妻は母親ではない2022年02月19日

 朝一で考え事をしながら歩いていたらスマホが鳴った。出ると知人の知人から離婚の相談だった。知人の息子さんの妻が不倫をして家を出ていったという。子供が3人もありながらなぜ幸せな家庭が崩壊してしまったのか。
 午後になって当事者から電話があり、すでに無料相談で情報を仕入れている最中だという。今は弁護士を探していた。行政書士との違いを説明し、夫婦とも冷静になってドライな計算をすれば安く離婚できますよ、と売り込んだ。
 夫側が弁護士を雇えば相手も弁護士を雇うから潤沢でもない夫婦の資金で両方から支払うことになるからだ。
 加えて余計なことだが娘2人の華燭の典に出た際離婚したもの同士では格好がつかない。やり直せないのか、とも聞いた。頭に血が上っているから聞く耳を持たないだろう。結局子は鎹にはならなかった。覆水盆に返らず、とはこのことか。
 今時の女性は離婚をためらわない。身内にも2人いる。妻は看護師であることが共通である。手に職があれば女一人でも食べていける。まして看護師ならなお。
 男側にも隙はある。妻に母親の役目をを期待していないだろうか。甘えてはいけない。
 
ソース:https://gogen-yurai.jp/fukusuibonnikaerazu/

 覆水盆に返らずの「覆水」とは、こぼれた水のこと。「盆」は水などを入れる平たい鉢のことである。
 一度こぼれた水は二度と元の盆に戻らないことから、別れた夫婦は復縁しないことや、取り返しがつかないことのたとえとして使われるようになった。
 覆水盆に返らずの出典は、中国の『拾遺記』の以下の故事による。

 周の国に、呂尚(りょしょう)と馬氏(ばし)という夫婦がいた。
 呂尚は読書ばかりして働かなかったため、妻の馬氏は愛想をつかして実家に帰ってしまった。
 やがて、呂尚は王に見出され、大出世して「太公望」と呼ばれるようになると、妻は復縁を求めてきた。
 呂尚は盆の水をこぼし、「この水を元に戻せたならば、復縁に応じよう」と言った。
 しかし、馬氏が手ですくえたのは泥ばかりで、水はすくえなかった。
そこで、呂尚は「お前は一度別れたのに復縁を求めてきたが、こぼした水は盆に戻せない」と言って断ったという話である。

 「覆水盆に返らず」には、『漢書(朱買臣伝)』にも同様の故事がある。
また、英語にも「覆水盆に返らず」に似た「It is no use crying over spilt milk.」ということわざがある。

 復縁しないことをたとえた言葉のせいか、「覆水盆に帰らず」と表記されることも多いが、「帰らず」ではなく「返らず」が正しい。

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