重版の献本を手にビール飲む 拙作2021年06月16日

 先月末、中身を一部改正した『分県登山ガイド 愛知県の山』が送られてきた。しばらく放っておいた。先日、書店のガイドブックコーナーを見たがまだ重版は入荷していないようだ。
 6/20までの緊急事態宣言はもうすぐ終わりそうな気配だが、昨年からのステイホームが続き、越県での不要不急の外出は控えよとのお達しを守ってきたら体がおかしくなった。
 なので私は昨年秋から近場の低山歩きを再開してきた。おそらく他のハイカー、登山愛好家の諸賢もそうだろう、ということはこんなマイナーな愛知県の山のガイドブックが4年ぶりに重版になるほど売れたのである。
 鈴鹿を含む『三重県の山』、名山の多い『岐阜県の山』は以前から重版を繰り返している。みなさんはもう持っているから仕方なく、足元の山を網羅した拙書を買ったのであろう。
 愛知県には全国的に知られた名山は一座もない。強いて言えば鳳来寺山くらいか。あれは徳川の御威光を示す東照宮があるから門前町をなすほど栄えた。深田久弥も登っている。門前町も今は寂れたが山はにぎわっている。
 というわけで、本をサカナにして一人、久々にビールを飲んだ。会食で飲む機会はほぼ失われたし、これから当面は期待できない。一人で飲むしかない。本当はわいわいしゃべりながらやりたい。そんな日が来ることを一日千秋の思いで待つか。